僕の心はやっかいだ
出来るだけやさしく丁寧に扱われると
穏やかなおももちを浮かべる
怒ると真っ赤に染まる
泣いていいのかいけないのか
簡単には判断できず
悲しみは積もるばかり
すぐには弱みを見せられない
誰彼となく仲良くなろうとしても
うまくはいかない
世界は自分を中心に回っていないとわかっているのに
物語はいつもここから始まると信じている
生まれたことに疑問を持ちながら
死を恐れる
愛がなくては生きられない
愛こそすべてと連呼したのち眠りにつく
朝になれば昨日のことなど全て忘れ
別れについて考える
幸せになるために生きているのに
不幸な未来しか思い浮かばない
そうして月日が流れていく
そうして心は沈んでいく
あれもこれもと欲張るな
僕は心を抱きしめる
それもどれも
未来の僕には必要のないこと
今日をやり過ごせば
僕という人間の命は続くのだから
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