子どもだからって
この壁を乗り越えたら
君は立派な人になれるよって
大人はみんな そう言うけれど
そんなの嘘だよ
だって僕の目の前には
壁なんて存在しないもの
笑っちゃうな
この壁の向こうには
見えない世界があるんだよって
大人はみんな そう言うけれど
そんなの信じられないな
だって僕の目の前には
こんなに広々とした
景色が広がっているんだもの
笑っちゃうな
どうしてだろう
大人はみんな見えない壁をつくる
壁を乗り越えさえすれば
その向こう側に
自由で開かれた世界が存在すると信じている
壁って言われても
僕にはわからないよ
壁があったら
前に進めないの？
そんなことないよね
僕はいつものように
足を一歩ずつ前に出す
この先あるゴールを目指して
ここにしかない
土の感触を足裏に感じ
壁なんて取っ払って
前に進む
子どもだからって
バカにしないで
僕たちには僕たちの言い分がある
壁なんて最初からないと思えば
怖いものなんて何もないよ
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