立ち直るために必要なのは…
終わってしまったことを、あれこれ考えても仕方ありません。
けれども、うまくいかなかった場合、心の中には、重石のように後悔の気持ちが残ってしまいます。
何がいけなかったのか、どうすれば良かったのかを、繰り返し自分に問い続けることになります。
物事には、必ず理由があるはずだと考える人であれば、すぐに分析を始めるでしょう。
起きた出来事から、原因と思われる場面を探り当てる努力をします。
こうすれば良かった、ああすれば良かったと反省するのです。
でも、本当に、それでうまくいくかどうかは、わからないのではないでしょうか。何事も、やってみなければ結論は出ないからです。
分析から見えて来るものは、そこに至るまでの経過と、その結果、どうなったかの因果関係ではないでしょうか。
反省は大切なのかもしれませんが、現実に行われていない経過を、今の結果に結び付けても、あくまで、もしそうであれば、という仮定の話でしかありません。
落ち込むことは、悪いことばかりではないと思うのです。
なぜなら、人は落ち込んだ後、心の重石を取るために、気持ちを奮い立たせることが出来るからです。
「何とかしなければならない」「このままではいけない」「今度こそ頑張る」
失敗を失敗のままで終わらせられないという思いになる人も多いと思います。
落ち込みから立ち直る際、自分でも考えもしなかったエネルギーがわいて来たことはありませんか。
それは、平穏な生活では得ることが出来ない力です。
このエネルギーの源が、想像力に違いありません。
失敗体験を振り返り、うまくいった自分を思い浮かべる。これは案外、容易に想像しやすい出来事ではないでしょうか。
失敗して立ち直る、そして、また失敗する。それでも立ち直る。
最後に誰が成功するのかは、わかりません。
何を成功と捉えるのかによってもそれぞれです。
失敗を失敗と思わなければ、それもまた、成功なのかもしれません。
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