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サッカーに学ぶ、下手くそでもドナーピラミッドを作るべき理由

久しぶりの更新となってしまいました。
得津です。こんにちは。

NPOファンドレイジングを勉強していると、まあまあ高い確率で耳にするのが「ドナーピラミッド」という言葉。ご存知の方にとっては釈迦に説法ですが、ドナーピラミッドはあなたの団体への関与の高さを階層で示したものです。

だいたいどの団体も潜在支援者か、HP・SNS閲覧者など認知したばかりの人を一番下の階層にあてて、一番上に高額寄付や遺贈を設定します。

一番下から一番上までの道筋が各団体の個性が出るところです。

今日は、このドナーピラミッドを下手くそでもいいから作った方が良い理由をお伝えします。

ぼくもファンドレイジングの何名かの講師から講座を受けて、ドナーピラミッドを作るように課題を出されました。講師の先生方には申し訳ないですが、作るのはめんどくさかったです(笑)

もちろん作った方がいいのはわかっていました。ですが普段の業務に加えて、各ステップの設定が正しいかどうかも分からないし、実行されずに絵に描いた餅になるかもしれないと思うと気乗りしませんでした。

とはいえ、課題として出されているし、自分で言うのも変な話ですが素直な一面もあるので作りました。それがこちらです。

ちゃんとしてそうに見えるでしょう。
見えるだけです(笑)

HP閲覧から報告会参加。報告会の参加からボランティア参加や単発寄付など、各ステップにある項目の位置付けはそんなに悪くないと思っています。

けれど、Tポイント寄付は運営元のYahoo!が新規エントリーを停止しているから手を挙げることもできないし、講演紹介キットや募金箱なんて作成の見通しも立っていません。

機能している部分もあれば、機能していない部分もあるのが現状です。半分は絵に描いた餅になっています。



それでもドナーピラミッドをつくることをオススメしたいのは、パスの意識が育つからです。

団体への関与を高めるのはサッカーのパスと同じです。
SNSをみてくれた人にはイベントの告知をする。イベントに来てくれた人にはメルマガ登録を促す。メルマガ登録者にだけ寄付を頼ってみる。

このように、一度出会った人と次の出会いを作るためにとにかくパスを出していく。


無茶なパスを出してしまうと、相手が受け取れないときがあります。サッカーでも敵に囲まれた状況だとなかなかパスを受け取れません。

プロの選手だと確実に受け取ってもらうよう、厳しいコースを避けて別のコースにパスを出します。しかし、私たち素人は失敗してもいいから厳しいコースにパスを出して良いと思います。このパスは通らないんだと知ることも団体として貴重な経験です。

ぼくが働いている団体の場合ですと、活動報告会に来た人に継続寄付の呼びかけをしたことがあります。


スタッフが話すのではなく、事業でお世話になっている方々やサポーターの方にもご登壇いただき、団体の顔や雰囲気が見えるような報告会でした。

これならきっと一人くらいは継続寄付をしてくれる人が現れると思っていました。結果はだれもいませんでした。驚きましたが、やはり報告会から継続寄付は厳しいパスだったんだと分かりました。それからは活動報告会の最後には、直近のイベント案内や単発寄付や物品寄付の案内をするようになりました。


オンラインで活動報告をするときもあります。

具体的にはフェイスブックのライブ配信で団体概要や直近2ヶ月の活動報告をしています。対面の報告会と違って、資料や寄付パンフレットなどを配れないので、オンラインの場合はフェイスブックページのいいねクリックやyoutubeのチャンネル登録などオンラインで完結するパスを出しています。

すぐに登録者やいいね数が増えているので、このパスはアリなんだと思いました。

ドナーピラミッドを作ることで、ゴールに向かってどんな風にパスを繋いでいけばいいかが見えてきます。最初は絵に描いた餅になるかも知れませんし、パスを受けとるステップを増やす必要があるかも知れません。

ドナーピラミッドを作ることで得られた新しい気づきは団体の財産です。めんどくさい気持ちも本当によく分かりますが、ぜひ取り組んでみてください。

最後に

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