【2021年度版】暗闇フィットネス店舗数ランキング
こんにちは。渋谷を中心にパーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している、岡崎秀哉(@hide_sharez)です。
今回は、「暗闇フィットネス」の分野について情報をまとめていきたいと思います。この記事を読んで頂くことで、「暗闇フィットネス」の業界には、どんな会社があるのか?昨今の動向はどうなのか?などを確認する事ができます。
「暗闇フィットネス」に興味がある、フィットネス業界について知見を深めたい、という方は是非参考にしてみて下さい♪
1.「暗闇フィットネス」とは?
まず、「暗闇フィットネス」をご存知ない方の為に、暗闇フィットネスとはどんなものなのか、解説していきます。
簡単に言うと、暗闇空間でフィットネスエクササイズを行うプログラムです。ただ暗闇なだけでなく、ミラーボールや照明などがうまく使われ、空間をクラブ、ディスコのような雰囲気に演出します。また、音響施設も充実ししているので、通常のスタジオレッスンやジムでのトレーニングよりも、非日常の世界観でフィットネスを楽しむ事ができます。
日本には2012年頃に登場し、最初はバイクフィットネスでしたが、その後様々なエクササイズの種類で暗闇フィットネスが増えていったという流れです。
個人的には2013年に「FEEL CYCLE 赤坂店」のオープニングイベントにご招待頂き、体験させて頂きました。やはり通常のスタジオレッスンとは違う世界観で、没入感や爽快感が気持ち良かったのを覚えています。
(8年前なので、現在の僕とはだいぶ雰囲気が違います笑 今はこんなすぐに脱いだりする人ではありません。)
2.「暗闇フィットネス」業界の動向は?
2012年登場と、比較的日本のフィットネス産業の中では新しい分野になりますが、昨今はどんな動向なのでしょうか?
昨年にまとめた「暗闇フィットネス」業界の記事と比較しながら、個人的な見解を述べていきたいと思います。(今回は複数店舗を展開しているスタジオに絞って紹介します)
昨今の動向でいうと、やはりコロナウイルスの影響があります。
「暗闇フィットネス」はスタジオ内で大人数で一緒に動くエクササイズである為、3密になりやすく、換気環境があまり良くないイメージもあります。
よって、退会や休会といった状況が避けられず、規模を縮小しているスタジオも少なくありません。
具体的には、RIZAPが運営している「EXPA」という暗闇でグループエクササイズを行うスタジオが昨年から店舗数半減しており、厳しい状況なのが伺えます。
その他のスタジオは店舗数は減っておらず、オンラインフィットネスサービスで代替したり、人数制限をした上でのレッスンによって、うまく対応しているようです。
ただ、ヨガなどのように、そのままオンラインにしても、自宅にフィットネス器具がない(FEEL CYCLEならバイク、b-monstarならサンドバックなど)、暗闇空間の世界観が再現しづらい、思い切り動けない、など、再現度がかなり変わってくる可能性があり、オンラインのハードルは高そうなので、各社かなり工夫していると思われます。
とはいえ、2019年までは増えていた店舗数が止まっているのはベストな状態ではないと思うので、この状況からどのスタジオが再び店舗数を増やしてくるのか、注目です。
少し視点が変わりますが、個人的に「暗闇フィットネス」の肝は「インストラクターの質」だと思っていまして、如何に質の高いインストラクターをスピーディに育成するかが店舗展開や会員数維持に対して重要だと思います。
他のフィットネスサービスと異なり、空間や雰囲気然り、世界観が売りのサービスでもあるので、インストラクターがその世界観に溶け込む、さらに演出を高める、といったところがポイントとなるビジネスだと考えています。
また、現時点では、あまり地方、田舎では流行りづらいプログラムな気もしています。何故なら、まずプログラム自体が若者向けではあります。
「暗闇でノリの良い音楽が流れ、その中でハードに動く」という事自体が高齢者向けではないと思います。
また今現在、地方、田舎で増えているのは、総合型フィットネスクラブやカーブス、24時間ジムなどです。
地方や田舎に行けば行くほど、フィットネス人口の年齢層は高齢者の割合が高くなっていると考えられるので、そういった方々は総合型フィットネスクラブやカーブス、市営のジムなどに通っており、少ない割合の若者は24時間ジムなどに行っていると推測されます。
この部分に、まだ日本全体で見ても、フィットネス産業の中では規模の小さく、比較的若者向けのプログラムである「暗闇フィットネス」が参入しても会員を獲得しづらいのではないか?と思います。
実際に、トップを走る「FEEL CYCLE」の店舗展開はほぼ都心部、もしくは人口の多い都市です。
3.【2021年度版】暗闇フィットネス店舗数ランキング
では、暗闇フィットネスの業界にはどんなスタジオがあるのか?どれくらい拡大しているのか?などについて、店舗数をランキング形式でまとめていきたいと思います。
●feelcycle
42店舗(2020年41店舗)
2012年から事業スタートしている日本暗闇フィットネス界のパイオニア。
大元はヨガスタジオ「LAVA」を展開するベンチャーバンクグループであり、フィトネス業界のリーディングカンパニーです。
45分間で800kcalを消費するというハードなバイクエクササイズプログラムです。ニューヨークで当時流行っていた「ソウルサイクル」というスタジオを参考にしたと言われています。
いくつかプランがありますが、月会費は10,000-22,000円程です。
バイクを使う分、簡単にはオンラインで自宅で、という訳にはいかないと思うので、コロナの影響はかなりあったのではないかと予想されますが、良く乗り切っているなと驚きます。
最近ですが、自宅で「FEEL CYCLE」の世界観が体感できるよう、「FEEL ANYWHERE」と題して、オンラインでレッスンが配信されるオリジナルのタブレット付きバイクを販売スタートしました。お値段は30万円近くするのですが、スタート段階では順調に売れているようです。
このサービスの手応え次第では、店舗展開よりも、物販+サブスクにシフトしていく可能性があります。
これは、まさにアメリカの成功事例「ペロトン」をイメージさせます。
●b-monster
12店舗(2020年12店舗)
暗闇空間でボクシングエクササイズを行うスタジオです。音楽やインストラクターの掛け声に合わせて、45分間で800〜1,000kcalを消費するハードなエクササイズを行います。
いくつかプランがありますが、月会費は10,000-33,000円程です。
2015年に20代の姉妹がスタートさせた事で話題になり、積極的に海外展開もしています。
コロナを機にオンラインフィットネスサービス「buddies」をスタートしています。
●Jump One
12店舗(2020年13店舗)
トランポリンを使った暗闇フィットネスのスタジオです。
45分間で450-800kcalを消費するエクササイズを行います。
いくつかプランがありますが、月会費は12,000-17,000円程です。
なんと、こちらも「FEEL CYCLE」同様、大元はヨガスタジオ「LAVA」を展開するベンチャーバンクグループで、2016年にスタートしています。
コロナの影響で、昨年よりも1店舗減少しているものの、オンライン化しづらそうな中、良く乗り切っているなぁという印象です。
そこは流石の資本力と多角経営力と言えます。
●EXPA
8店舗(2020年14店舗)
こちらは女性専用で、暗闇の中でマットを使い、自重を中心とした筋トレサーキットトレーニングを行います。
パーソナルトレーニングジム最大手「RIZAP」が2017年から展開する暗闇フィットネススタジオです。
いくつかプランがありますが、月会費は10,000-17,000円程です。
コロナの影響で店舗数は半減しており、少し踏ん張りどころな印象です。
●ボクシングフィットネスNOA
7店舗(2020年6店舗)
45分間のボクシングエクササイズを中心としたプログラムです。
いくつかプランがありますが、月会費は8,800-19,000円程です。
大元は、創業50年、都内12店舗のダンススタジオ、その他多数のスタジオや事業を展開する会社が運営しており、「ボクシングフィットネスNOA」のプログラムだけでなく、様々なジャンルレッスンもお得に受けられるメリットがあります。
2019年からスタートしており、今回紹介する暗闇フィットネスの中では最も新しいスタジオとなります。
●ミットネス
5店舗(2020年5店舗)
女性専用の暗闇キックボクシングエクササイズを行うスタジオです。
いくつかプランがありますが、月会費は12,000-24,000円程です。
初心者の方や、よりうまくなりたい方向けに、マンツーマンのプログラムもあるのが特徴です。
大元は、飲食事業をメインとした会社で、2016年にスタートしています。
●Play Ground
4店舗(2020年5店舗)
様々な道具を使いながら、サーキットトレーニングを行います。レッスンは30分間で、目的別に分かれており、選択して受けることができます。
いくつかプランがありますが、月会費は14,000-18,000円程です。
なんとこちらも、大元は「ベンチャーバンクグループであり、最初は暗闇フィットネスではないブランドとして、2013年に立ち上がっています。
●CLUB
3店舗(2020年4店舗)
様々なグループエクササイズを暗闇空間で受けることができます。フィットネスクラブのグループレッスンのようなイメージです。
いくつかプランがありますが、月会費は8,000-16,000円程です。
「MY TRAINERS」というトレーナーマッチングサイトを運営している株式会社アスエミが運営しています。
●オルタナ
3店舗(2020年3店舗)
30分間で500kcalを消費するバイクエクササイズを行います。
いくつかプランがありますが、月会費は9,000-13,000円程です。
運営会社は、千葉県を中心に24時間ジム、ピラティススタジオ、パーソナルトレーニングジムなどを展開しています。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
大元は「ベンチャーバンク」であるスタジオが多く、日本の暗闇フィットネス業界は「ベンチャーバンク」を中心に動いていると言っても過言ではありません。
しかし、まだ業界自体が新しいので、上記のスタジオを全て、特徴が明確になっており、同じ暗闇空間でもエクササイズ内容は異なっています。
ですので、どのジャンルが今後伸びてくるのか、注目です。
また、「FEEL CYCLE」のマシン物販+サブスクサービスはスタートしたばかりですが、日本でどれくらいウケるのか気になりますし、「ボクシングフィットネスNOA」 のボクシング以外のプログラムもお得に受けられるサービスは結構メリットだと考えており、増えていきそうな予感がしています。
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