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音楽っていいよね - 浅草おとのパーティにて -

僕は浅草に"浅草おと"というお店を持っている。

"おと"という名前は僕を含めた経営者の間で散々考えて、最終的には僕が思いついて皆に提案したところ、それまで揉めたことが嘘のようにストンと落ちた。

"おと"という名前はふと思いついたのだが、その背景には僕が生きてきた中で重要な出来事に"音"、"音楽"、"リズム"、"ヴァイブレーション"、"グルーヴ"などが関わってきているからということと、その根底にあるのは"音は言葉を超えて繋がる"ことができるということへの確信があったからだと思う。

結果として、"浅草おと"は経営者である僕ら、そしてお店を運営してくれているスタッフの皆が音楽好きだった。

そんな僕らが四半期に一度開催しているのがショップとしてのパーティだ。特定の日曜日、通常の日本料理店としての営業をしない代わりに、DJを入れたオープンな集いを続けてきた。今回で15回目を数える。

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カウンター型の"刺し場(魚を捌くところ)"にDJ機材を載せて、僕ら"浅草おと"のメンバーだけでなく、常連さんの音楽好きと、近所のカッコいいお店をやっている経営者たちもDJに招いて、当日遊びに来てくれる人も含めて楽しく遊ぶ。



そんな15回目の夜、住職でもあり音楽プロデューサーでもありバーニングマンの常連でもありDJでもあり、うちのイベントでも回してくれている、

と話をしていたところ、

良いパーティってDJの音楽を聴きにいくことが第一義になっているうちはまだ二流で、そこにいる人に会いにいったり、そこに行けば面白い人と出会うことができるということで一流なんだ。

という話になった。

これは国内旅行でもインバウンドでも、イベントと呼ばれているものについて共通して言えることで、モノ(パーティで言うところの音楽)というのはあくまでも媒体に過ぎないんだ、と。

ひとりでも音楽を聴くことはできる。でも、音楽がかかっているところで、自分とは全然違う人と話をして、そして自分に少しだけ詳しくなる、そういう体験はもちろんひとりではできない。

うちがやっているイベントはそういう場を提供できていると思う。そして、それはもちろん参加している皆さんのおかげでもあるし、"浅草おと"の日常に関与してくださっている皆さんのおかげでもある。

本当にいいイベントだし、皆んな楽しんでもらえると思う。
告知、がんばります。

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