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コロナウイルスについて恐れるべきことの本質について誰も気づいていない

コロナウイルスについての巷の伝聞は加速し、どの時代でもそうだがよく分からない不安が冷静な理論を押しつぶし、東京オリンピックも5月中に開催についてのIOC判断が成されるというところまでやってきた。

僕は個人的にはインフルエンザ、2年に一度もしくはそれ以上に流行する香港型など比べて何が違うのかについて感染力や致死率などについて合理的な意見を聞いたことがないし、例えそれが未知のものであってどのように変異するか分からないということについても、その他のインフルエンザと状況は変わらないにも関わらず、だ。

生物と非生物の境界、ウイルスとは何か | SYNODOS -シノドス-世に多くある「境界」の中でも、人にとって最も冒しがたく明確な境界というのは、「生」と「死」の境界であろう。「生きている」こsynodos.jp

そもそもウイルスとは生物とも非生物とも言えない曖昧な存在だそうだ。DNAもしくはRNAのどちらかを膜などで包まずにタンパク質の殻の中に剥き出しで持っている(今回のCOVID-19はRNAタイプ)。そして、宿主を媒介として移動し、タンパク質を生成して増殖し拡散していく。それ自体ではタンパク質の合成も増殖もできないということで、生物ではないという見方をされることもある。

さて、人の様々な属性については遺伝子と非共有環境(家族が同じような性質をとらないようになる環境)が強く影響することは行動遺伝学からある程度確からしいことが検証されている。

そして、その人の遺伝子には生物としての人類が1万年以上を経て蓄積してきた経験に基づく智恵が、ある程度人類共通的に内包されている。脳が大きく母体を破壊する可能性があるため、未成熟段階で生まれてくること。未成熟段階の子どもを守るために、他の動物のように父親が子どもの面倒を見ないこととは異なること(実際に父親がどれだけ子どもの面倒を見ているかについての個別事象は皆さんが胸に手を当てて考えてください)など、数え切ればキリがない。

話はまた飛ぶが、マッドサイエンティストの代表格とされるアメリカの精神科医であるロバート・G・ヒースは同性愛者の脳を外部から改変することにより異性愛者にする人体実験を行ったことで有名だ。具体的には脳の中でドーパミンを制御するいわゆる"快感回路"の構造を変えたのだが、そこに使われたのが改変の意図を実現するDNAを携えたウイルスだ。実験は成功し、被験者のホモセクシャルの男性は、雇われた売春婦に誘惑され、セックスをした。

生物を構成するタンパク質の設計図であるDNA, RNAそのものであるウイルスは飛沫感染、空気感染などによって特定の生物を、場合によっては生物種族の範囲を超えて広がっていく。COVID-19は大した致死率を持っていないが、強い致死力を持ったウイルスや、特定の意図を持ったウイルスが人を媒介として広がった場合は恐ろしいことになる。そして、このような研究は先進国や大国の最先端の研究所で行われている。

さらに、ウイルスは生物だけを媒介としない。コンピューターウイルスは、現代の限りなく無料に近いインターネットインフラを手に入れ、その性能と感染力を極大化している。コンピューターウイルスによってその性質を変えられた特定のシステムは、その創造主の意図の通りに動く。それが例えどのような破壊的行為であったとしても。時にはある病人の生命維持装置を停止するかもしれないし、原子力発電所の冷却システムを駆動する電源を停めるかもしれない。

そして、コンピューターウイルスは、例え人間が下界から隔絶された部屋の中に閉じこもったとしてもインターネット回線を使用する限り侵入を防ぐことはできない。

COVID-19から逃れるためにリモートワークが推奨される今の状況を、コンピューターウイルスたちは最大のチャンスと固唾を飲んで見守っているかもしれない。

それとも、COVID-19を取り巻く玉石混合でシェアされる情報、ミームそのものが人類を意のままに操る意図を持った論理上のウイルスの存在を意味するのかもしれない。

このあたりの本質は、全て手塚、大友、宮崎、富野、押入、そしてこうのが遥か以前に描いている。もっと言えば、かつての賢人たちが教典などの中に綴っている。人類は愚かであり、大きな物語を前にして翻弄される以外に術はないのだ。

情報をシェアしたところで他人は変わらない。
自分がどう生きるか、その塊しかこの世には存在しない。

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