コーポレートエンジニアがマネーフォワードで働くことについてアレコレ語ってみる記事
こちらは Money Forward CorporateIT Advent Calendar 2022
21日目の投稿です。
前回はすがさんの「 JamfPro で運用する iPhone 」でした。
はじめに
はじめまして!
マネーフォワードでCIO室のエンジニアリンググループに所属しているコーポレートエンジニアの小林と申しますmm
今回はコーポレートエンジニアにとって働きやすい環境を考えてみたり、マネーフォワードがコーポレートエンジニアにとって働きやすいかどうか、アレコレ語ってみたいと思います。
構成は以下の通りです
1. まずは自己紹介から
どうも、自称若手コーポレートエンジニアの小林です。
自分の経歴をまとめてみます。
社会人の最初の方
▼飲食業界でキッチンやってました
振り返ってみるとこの頃からマニュアル化とか業務効率化などが好きでやってました。
某チェーン店でキッチン業務のオペの仕組みを考えたら逆輸入で他の店舗に広がっていったのがプチ自慢。
色々あってIT業界に転職
▼最初は超レガシーな大手企業
転職して最初は、カスタマーサクセス的なことをやる新規事業のスタートアップメンバーとして参加。コールセンター的な業務をやりながらマニュアル作成、業務の標準化、自動化など色々やりました。
コーポレートエンジニアとしての原体験は意外とここにあるかも。
▼その後はIT系メガベンチャー
社内の大規模プロジェクトに参加してどんどん作業自動化して納期短縮したり、別の会社では総務的な部署専属の便利屋さん的なポジションで参加。1年かけて部内に存在する一通りの業務を改善しきりました。
この頃はまだコーポレートエンジニアという名前は知らなかったので「業務改善するエンジニアです!」みたいな感じでした。
▼どんどんIT系ベンチャーの道に、、、
前職ぐらいからコーポレートエンジニアという職業を知ったのでその道を進んでいます。
傾向として徐々に社歴が若いIT企業に転職しているので、経験する環境や技術は新しく、状況はカオスになってきています。
その都度新しいことを学んでますが、一貫して業務改善を使命にして働き続けてる、そんな感じです。
そして、今
マネーフォワードには2022年7月に入社。そろそろ半年経つところです。
長い目線で息しているので、今バリバリ活躍しています!とは言い難い部分がありますが、それなりに働いております笑
2. コーポレートエンジニアにとって働きやすい環境を言語化してみる
働きやすい環境をいきなり考える前に、まずはコーポレートエンジニアについての解像度を少し上げてみます。
コーポレートエンジニアのざっくりとした説明
以下の通りだと思います。
企業や組織内における技術的な問題を解決するエンジニア
問題を解決するために、プログラムやシステムを開発する
既存のシステムや業務プロセスを改善するための提案や施策なども行う
コーポレートエンジニアに必要なスキル
そんなコーポレートエンジニアに必要なスキルは以下だと考えます。
開発や保守を行い、時にはデータベースを設計運用するプログラミングスキル
サーバーやネットワークを運用するITインフラのスキル
セキュアなIT環境を実現する情報セキュリティスキル
プロジェクトを担当し、推進させるプロジェクトマネジメントスキル
他部門との協力やユーザへのヒアリングを行うコミュニケーションスキル
業務プロセスやオペレーションを理解し改善提案するコンサルティングスキル
色々な分野のSaaSや最新技術を把握して適切に利用するスキル(良い名前が思いつかなかった、、、)
コーポレートエンジニアが働きやすい環境
前述した内容を踏まえて、どんな環境(会社)だとコーポレートエンジニアが働きやすいのか考えてみると、、、
技術的な挑戦や新しい技術の導入に前向きであり社内のIT投資に積極的である
プロフェッショナリティを重視する
変化や失敗を柔軟に受け入れる
心理的安全性が高い / 社員を大事にする
上司や横断した他部門とコミュニケーションが取りやすい
個人差はあると思いますが、概ねこんな感じに一般化できると思います。
3. マネーフォワードはコーポレートエンジニアが働きやすい会社だよ!!
小林個人の経験を元にした見解を最初に言っておくと、マネーフォワードめちゃくちゃ働きやすいです!
実際にどんなところが働きやすいのかというと、、、
①IT投資に積極的
会社がコーポレートITにどれだけ投資できるかというのは重要です。
コーポレートエンジニアが様々な方法で課題を解決するためには、最初に会社がコストを許容することが前提です。
このコストは人や時間、SaaSを始めとしたサービスなど様々ですが、上長であるCIOの高野さんはその慧眼で常に投資対効果を見定めながら、それが必要だと判断したら
「お金のことは心配しなくて良いよ!任せて!」
と言います。
実際必要だと判断されたら色々なサービスが検証含めて気軽に使えます。マジで心強いです。
会社がITの重要性をすでに理解しているからこそ、意思決定者にITが必要なことを訴求するコストが低いのは、問題を解消することに集中できるのでとても良い環境だと思います。
②プロフェッショナリティを重視する
そもそも人によってプロフェッショナルの内容は異なりますが、マネーフォワードでは会社を実現するための共通言語としてMVVC(ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャー)を徹底しています
(内容はこちらから見れますのでご一読ください)
MVVCを掲げるモダンな会社は多いですが、理想論で外向きの内容になり、有名無実化しがちです。
実際のところ、マネーフォワードにおいてもMVVCの実現に失敗したという経験があり、徹底的に実現可能なものとして考え直した過去があるそうです。ちなみに失敗から学ぶというのはCEOの辻さんの口癖です。
どんな職種や組織の社員もMVVCを実現するプロフェッショナルという共通のバックボーンがあるため、同じ基準、判断軸があり仕事が進めやすいです。
③変化や失敗を柔軟に受け入れる
人や組織によっては変化や失敗をとても嫌がりますが、マネーフォワードでは状況の変化が激しく、運用の要件が大きく変わることが日常茶飯事です。
変化が激しいということは、以前よかったものが今はダメ、という状況もあります。
会社全体がそんなことをしながら日々成長してきたので、社員みんなが変化や失敗に慣れていて、トライ&エラーで最適解を探すことができます。
ここら辺は②でも述べた通り、失敗から学ぶという辻さんの考え方が反映されているところであると思います。
④心理的安全性が高い / 社員を大事にしている
心理的安全性の高さはストレスなく働くために重要です。
また、社員を大事にする環境があるから業務改善に単純な効率化以上の付加価値が生まれます。
そして、マネーフォワードは異常に心理的安全性が高いです。
もちろん、要件が足りなければ改善が必要で、失敗があれば再発防止に努める必要があるのは当然ですが、その中で自分の意見が拒否されたことは一度もないです。
これが実現できているってさり気なくやばくないですか?(語彙力)
どうしてこのような環境が実現できているのか考えてみると、辻さんの考え方によるものが大きいと思われます。
例えばインシデントが起きた時、辻さんは全社員が見れる環境で
「インシデント対応、本当にお疲れさまです。ありがとうございます!」
と言います。あとは情シスに対して
「キッティングをしてくださる方々」と表現します。
このような考え方が社内に浸透しているからこそ心理的安全性が高く、社員を大事にする会社が実現できているのだと思います。
⑤上司や横断した他部門とコミュニケーションが取りやすい
前述した内容だけでも十分にコミュニケーションが取りやすそうなことが伝わると思いますが、他にもマネーフォワードの特徴として、オープンで自由な文化があります。
例えばこの文化を実現するため、情報セキュリティの長たるCISOの市川さんは「普段は全力疾走で良いが、レースでコーナーを曲がる時のブレーキ加減が大事」と語ります。
普通なら安全重視!全力疾走禁止!一時停止!となるセキュリティ長が多いと思います。
情報セキュリティの考え方にまで浸透しているオープンで自由な文化のおかげで、上司や他部署と柔軟かつ積極的にコミュニケーションをとって仕事をすることが可能です。
まとめ
長く語り過ぎてしまったのでまとめます。
IT投資に積極的なので色んなサービスや方法によって問題解決ができる!
社員みんなが共通のMVVCを実現するプロフェッショナルなので共通の判断軸が存在していて働きやすい!
変化や失敗を柔軟に受け入れる文化があるのでトライ&エラーで最適解を探すことができる!
心理的安全性が高く社員を大事にするため快適な環境で業務改善に取り組むことができる!
オープンな文化があるため、上司や他部署と積極的にコミュニケーションとって仕事ができる!
4. もちろんマネーフォワードにも課題があります
そんなマネーフォワードにも当然課題が存在します。
①変化のスピードが早い
スピードの変化が早いということは、昨日とは状況が全く変わり、既存のシステムや業務を変える必要が生じます。
保守運用と並行しながら日々改修を行うスキルが要求されます。
②システムが陳腐化する
①が影響してきますが、状況の変化に合わせて色々なシステムが構築されますが、仕様が変わるため、改修しない限りはどんどん陳腐化し、最終的にブラックボックス化します。
仕様改修を前提とした柔軟なシステム構築をすることが理想ですが、現状では日々陳腐化するシステムの対応をすることが課題となっています。
③要求される難易度が高い
前述した通り、マネーフォワードには自由でオープンな文化があります。
ユーザにとって選択肢が多くて規制が少ないということは、システムにとってはエラーやイレギュラーが多いという考え方になります。
その状況下でうまくシステムや業務を運用するためには綿密な検討や複雑なシステム / 仕組みが必要になることが多いです。
一辺倒の方法だけでなく、様々な技術やサービスにより要件を満たす設計や実装のスキルが必要とされます。
④工数が圧倒的に足りない
前述した状況から、社内で改善を必要としている業務やシステムは多岐に渡り、量が多いです。
一方で、コーポレートエンジニアのように社内の改善を行うエンジニアはとてもレアです。
変化のスピードが早い、システムが陳腐化する、要求される難易度が高い、でもコーポレートエンジニアは少ない、、、
そうです、この状況、工数が圧倒的に足りません笑
マネーフォワードでは法外に時間を増やして解決する、ということをしないので、人が増えない限りは確実にできないことがたくさんあります。
スピードも技術力も両方必要とされる中で、何を優先してやるのか、日々戦略を立てながら対応しています。
いや〜、もし自分がもう一人いたらその課題解消できるのに、、、万人あるあるですよね笑
5. 最後に
マネーフォワードは働きやすい一方で課題を多く抱える会社です。
そして、コーポレートエンジニアの本質は課題を解消することにあります。そういう意味ではマネーフォワードはコーポレートエンジニアが働くべき理想の会社なのかもしれません。
こんなに条件が揃っているマネーフォワードにいつ転職してくるの??
今でしょ!!!(超古い)