JamfPro で運用する iPhone
この記事は Money Forward CorporateIT Advent Calendar 2022 の20日目の記事です。
前回はmochicoさんの2022年新規にSSO/SCIM設定を行ったSaaSを紹介します!の記事でした。
こんにちは。マネーフォワード コーポレートIT部の菅原です。
2022年3月に入社し、ITサポートを担当しております。
今回は従業員向けに貸与するiPhoneの運用についてお話をしていきます。
この記事のサマリ
運用上の課題と解決
契約の見直しによる手間・コスト削減
JamfPro で解決した管理課題
端末の中央集権管理によるガバナンス担保と各種作業時間削減
運用の流れ
企業でのAppleデバイス管理といえばJamfProを選択する会社は多いのではないでしょうか。
これから導入を検討中の方、既に導入している方と共有出来ればと思いこの記事を書きました。
貸与iPhoneのユースケース
社内では、以下の様々なユースケースに向けてiPhoneを提供しています。
営業活動
顧客対応
外出時のテザリング
ちなみに、配布対象は全従業員ではなく、ニーズに応じた申請ベースで個別配布しています。
運用上の課題と解決
発注都度契約締結が必要で、リードタイムが一週間かかっていた
包括契約に切り替えて解決
端末代金割賦払いのため、コストが高かった
レンタル契約にして解決
故障時に高額な修理費用がかかっていた
保守パック加入で解決
結果、手間・価格コストともに大幅削減できました。
JamfPro で解決した管理課題
個別のiCloudアカウント管理から、中央集権的管理への移行
パッチ管理の自動化
セキュリティポリシー・ガバナンスの担保
アプリ配布のSelfservice化
端末名称の統一
ちなみに、MacもJamfProで管理をしています。
シリアルナンバーを端末名称に組み込んで統一することで、iPhone、Macの配布状況をスムーズに確認出来るようになりました。
(余談ですがこれまでは、勝手に🐵とかサウナ好きすぎなど自由な名称に変更されて困っていました)
加えて、JamfPro経由でAppが自動配布されるため、キッティング作業が大幅に削減されました。
参考記事:株式会社マネーフォワード-マネーフォワード担当者に聞くJamf ProとIntune連係によるMacとWinの統合管理
運用の流れ
下記が各種端末の配布フローです。
ほとんど手間がかかっていないことが分かるかと思います。
1.新規配布
2.再利用品の配布
3.故障交換後の課題
今後の課題
1. Inventory Preloadの罠
新規配布でInventoryPreload機能を用いて、従業員名とシリアルナンバーが紐づくcsvをJamfProに事前アップロードしています
このcsvは、JamfProから削除しない限り恒久的にデータを反映し続けます
そのため、端末を再利用をする際、氏名変更前に過去のcsvをJamfProから削除する必要があります
これを忘れると、JamfProから氏名変更しても過去の名称に先祖帰りが発生してしまいます
上記の先祖返りリスクを避けるためには、InventoryPreloadの定期削除や代替手段への移行が必要です。
最初は「あれ?名前変え忘れたかな🤔」と思っていましたが、何度変えても先祖返りが発生し、罠に気づきました😱
2. プロアクティブなライフサイクル対応
端末のライフサイクルを迎えている従業員に対しては、積極的に交換のアプローチをしたいと考えます。
なぜならば、iPhoneのバッテリーは3年でかなり消耗してしまうためです。
また、予期せぬ故障でダウンタイム発生を防ぐためにも、ライフサイクル対応の自動化が課題です。
最後に
このように、運用をコストを削減し、端末を中央集権的に管理することができるようになりました。
他方、今後の改善課題も残っているため、解決方法を模索しながら運用改善を続けていきたいと思います!
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