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縁起と『プロセスモデル』:「インタラクション・ファースト」の背景

今年の4月にオンラインで「ジェンドリン哲学×仏教を体験的に語り合おう ― 縁起とプロセスモデルー」という催しが開かれました。その時に、わたくし田中は、
『プロセスモデル』の基本概念:「インタラクション・ファースト」の背景
というテーマで話題提供をしました。当日のスライド資料を公開します。

仏教の門外漢の私が浄土宗僧侶の土江正司さんからいただいたサジェスチョンをもとに、ジェンドリンの『プロセスモデル』が仏教と接点があるとすればどのような点かを紹介する試みをしました。

ジェンドリンの「インタラクション・ファースト (はじめに相互作用ありき)」という概念の哲学的背景を私が解説したのですが、そこで私が解説したものは、土江さんによると、縁起は縁起でも、「十二支縁起」というときの縁起よりは、ナーガールジュナなどの「空 (くう)」の概念の方に近いのではないかというコメントをいただきました。

なお、スライドの中では、ジェンドリンの先駆者として、ジョージ・ハーバート・ミードやジョン・デューイといった哲学者を紹介しましたが、それらの哲学についての詳細は当noteの以下の別記事をご参照ください。

田中秀男 (2022b, December). ミードからジェンドリンに至るまでの「対象」理論:その類似点と相違点.

田中秀男 (2022a, December). 「環境#0」の祖先としての、デューイの「自然界」.

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