見出し画像

今の日本とアウシュヴィッツ収容所の類似——『夜と霧』を読みながら——

第一段階 収容

アウシュヴィッツ駅

「溺れる者は藁をもつかむ」(ヴィクトール・E・フランクル 2002, Kindle Locations 168-169)
「精神医学では、いわゆる恩赦妄想という病像が知られている。
死刑を宣告された者が処刑の直前に、土壇場で自分は恩赦されるのだ、と空想しはじめるのだ。
それと同じで、わたしたちも希望にしがみつき、最後の瞬間まで、事態はそんなに悪くはないだろうと信じた(強調は筆者)」
(ヴィクトール・E・フランクル 2002, Kindle Locations 173-176)

最初の選別

「わたしたちは、みんな多かれ少なかれ恩赦妄想にとらわれていた。
あいかわらず、なにもかもうまくいくはずだ、と考えていた。
なぜなら、今なにが起こっているのか、その意味をまだとらえかねていたからだ
(強調は筆者)」
(ヴィクトール・E・フランクル 2002, Kindle Locations 199-201)

私たちが掴み,「しがみつ」いているものは「藁」ではないのか.


ヴィクトール・E・フランクル . 夜と霧 新版 (Japanese Edition) . Kindle Edition. 2002.


この記事が参加している募集

推薦図書

お読みいただきありがとうございます. サポートは学費として大事に使わせて頂きます.