真冬の屋久島へ 原始の空気を感じる旅のはじまり
皆さまコンニチハ、ひでみです。
今日から屋久島への旅をお届けします。
実際に訪れたのは、2022年11月末。
記憶を振り返りながら記事にしていきます。
屋久島、今思うとなかなか行く機会や縁が訪れなかった場所でした。
行った人からは「めちゃくちゃ良かったよ!」と聞くのですが、その感想にはいつも「何が」が無いような感じなんですよね。なので長らくの間「なんか凄いらしいがよくわからん場所」という印象を持っていました。
逆に言えば「言葉にならない何か」がある場所なんだろうなとも予測していました。
「体感の場所」であり、「まだ言葉になっていない場所」なんだろうなぁと。
実際に訪れて、その理由がわかったような気がします。
有名な縄文杉の存在からもわかるように、太古の命が堂々とそこで生きているのですから。
まだ人類が、小賢しい言葉を話す前に生まれた古代杉の生息地。
その森で体験したことを、言葉にするのは確かに難しいのかもしれません。実際、私も訪れてからもうすぐ約1年が経とうとしていますが、ほとんど人に話したことも、SNSにそのストーリーをアップしたこともありませんでした。
ようやくこちらで発表してみようという気になったわけですので、皆さまどうぞお付き合い頂ければと思います。
〜屋久島へ〜
この日は早朝から伊丹空港へと向かいます。空港バスも無い時間帯なので、夫に空港まで車で送ってもらいました。
自宅を出る瞬間に車の時計を見ると、4時44分でした。11月の朝は、まだ真っ暗。そして寒い。今から南へ向かうとは思えない空気感が漂っていました。
天気は少しどんより。雨は降らないで欲しいなぁと願いながら、鹿児島空港へと旅立ちます。
雲の上から時々地上を見下ろして、地形が変化していくのを観察。
やはり九州は火山が多いからか、自分が住む土地とは全く違う表情です。飛行機の中にいても、その大地の力強さを感じてワクワクしていました。
鹿児島空港にて、屋久島行きの飛行機へと乗り換えます。少し時間があったので、空港のお土産屋さんを物色。翌日の縄文杉トレッキングに備えて黒糖や”かるかん”などを買いました。
屋久島行きの飛行機は小さな機体で、なんだか旅の情緒を高めてくれる感じで良かったなぁ。
座席に着くと、機内アナウンスが入りました。
「目的地屋久島の天気は、雨。風が強く着陸困難な場合は、鹿児島空港へと引き返すこともございます。」
とのこと。
引き返す!?そんなこともあるんだな、、。
それだけは、無いように!
と祈りつつ、飛行機に乗るや否やすぐに爆睡してました。
私、飛行機に乗ったらすぐ眠くなるんですよね。ほぼほぼ離陸前に寝てます。目が覚める頃には着陸態勢に・・体感的にはワープに等しいです。
後から聞いた同行者の話によると、屋久島行きの飛行機はめちゃくちゃに揺れたらしい。ほんとに引き返すかと思ったよ!ということ。
何はともあれ、無事に屋久島へと辿り着きました。
飛行機を降りると、しっかり雨と風を感じるお天気。
冬の寒さの中に、少し南国の生温さが混じったような独特の空気です。
これが屋久島かぁ!
実際に降り立ってみてわかる、その土地の波長。
土地で採れた食物や水を摂取しておらず、身体がまだそこに馴染んでいない時に感じるあの違和感。本当にゾクゾクしますよね。自分の存在がバグったように感じられる、旅で一番好きな瞬間。
何とも言い表せないプリミティブな気配に包まれながら、山と海に挟まれた道を宿に向かって進みます。
つづく...
✳︎✳︎今日はここまで✳︎✳︎
次回、山岳信仰の地へ向かいます。
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引き続きお楽しみください。
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