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人と他の動物たちとの違いをこどもに伝えるとしたら(No.1 算数数学の視点)

こんにちは。
私は「教育」について考えることが大好きです。

もしも、こどもから
「人と他の動物たちとの違いって何?」
と聞かれたら、何と答えようか考えてみました。
そして、人と他の動物たちの違いを学校で学ぶ教科の視点から、語ってみようという試みを勝手に始めてみようと思いました(笑)

それでは、まず算数・数学の視点から考えていきます。

じつは「人の脳みそがものすごくおおざっぱで、だらしない」のです。
そして、そのおかげで、算数・数学で、何度も出てくる「=(イコール)」が理解できるのです!他の動物では、それができません!

これが私の「人と他の動物たちとの違いって何?」の答え方の1つです。

どういうことか、たとえ話をしますね。

たとえば、みかんとリンゴとぶどうがあったとします。
私たちは、それらをまとめて「フルーツ」ということができます。
つまり「みかん・リンゴ・ぶどう」=「フルーツ」
と、べつべつのものを1つの概念と=(イコール)にすることができるのです。しかし、ほかの生き物には、それができません。すべて、べつべつの食べ物だと考えるのです。

もうすこし補足をします。
例えば、ワンちゃんが、すごい人込みに行くと、ものすごく警戒して吠えることあります。私たちからすれば、人込みを見て「あっ、たくさん人がいる」と考えるだけです。「通行人A・通行人B・・・・・」=「人」と考えることができます。
しかし、ワンちゃんからすると「人」と考えられずぜんぶバラバラの知らない人に見えるのです。
もちろん、においに反応して吠えている可能性もありますし、体の大きさの違いもあるので、一概に言えませんが、「人がたくさんいる」と考えるより「飼い主と形が似ているけど、違う得体のしれないものがたくさんいる」という考えるほうが怖いですよね、、、
だから吠えているのかもしれません。

ほかにも、「人間の脳はおおざっぱに=(イコール)まとめてしまうことができるから、記憶力が他の動物より低い」とも考えられる実験があるのです。京都大学で行われていたチンパンジーの実験で、チンパンジーは人間よりも瞬間的な記憶力が高いことを示しています。
これについては、別の記事で、詳しく説明をしているのでそちらも見ていただけると幸いです。

このことから、人間の脳は、正確に記憶しすぎず、おおざっぱでいるからこそ、別のものをイコールで考えることができます

そして、これができるからこそ、私たちは「お金」を使うことができます。「おいしいお肉」があったとします。
それに値段がつけられています。
「5000円」です。
「高い!でも、今日は、記念日だし、奮発しよう!」
こう言って、購入します。
このとき、「おいしいお肉=「5000円」と考えたのです。
この考え方ができるのは、人だけです。動物であれば5000円の紙きれより、300円の安い肉の方が喜んでもらうでしょう。

ながながとたとえ話をしましたが、算数・数学でたくさんでてくる
=(イコール)の考え方は、人が社会で生きていくためには欠かせないものであり、この考え方をできるところが、ほかの動物との違いといえる
でしょう。







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