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♡恋愛で学ぶ統計学♡(No.19 ロジスティック回帰: 告白の成功率は?)

こんにちは!
今回も統計学について
恋愛のシチュエーションをもとに学んでいきましょう!

この記事では
回帰分析のなかの
ロジスティック回帰についてイメージを深めたいという方

におすすめです!

今回、この記事で特に注目する「ロジスティック回帰」というのは
統計分析の「回帰分析」という方法の中の1つになります。

回帰分析

この分析には、大きく3つ方法があります。
・単回帰分析
・重回帰分析
・ロジスティック回帰分析

です。

単回帰分析と重回帰分析については、以前ご紹介させていただいたことがあるので、ぜひそちらもご覧ください。

簡単に、イメージ図を紹介しますね!

3種類の回帰分析のイメージ図

単回帰分析は、1つの情報で1つのことについて予想します。
重回帰分析は、2つ以上の情報で1つのことについて予想します。

この「1つのこと」というのは、「数えることができるもの」です。
ここで使った例でいえば、給料は100万円や200万円という数えることができるものですね。
統計の言葉をつかうと「量的データ(連続尺度)」と言います。

ロジスティクス回帰分析は、1つ以上の情報で2つのうちどちらかについて予想します。

この「2つのうちどちらか」というのは「数えることができません」
ここで使った例でいえば、自分の給料に対して「よいか悪いかのどちらか」判断するというものです。これは、数えられません。
統計の言葉をつかうと「質的データ(名義尺度)」といいます。

表でまとめ

ということで、イメージは掴んでいただけたかなと思います。

勘のよい読者の方なら、私がどんな例え話をしようとしているか
もうお分かりですね!

そうです!
ロジスティクス回帰を使えば、いろんなデータから
「告白でOkもらえるのか、断られるのか」
というどちらかを判断される!ということが予想できますね!

例えば、「年齢」、「IQ」、「給料の額」によって、「告白したらOkなのか、断られるのか」を予想するということができます。

ロジスティクス回帰の例

ロジスティクス回帰を使えば、「年齢」、「IQ」、「給料の額」のどれが、告白の成功に一番影響を与えるのかなどがわかります!
また、自分の「年齢」、「IQ」、「給料の額」を作り出した式に
当てはめることで、自分の告白の成功率も算出することができます!

こんなこと、本当にできるの?と思われるかもしれません。
ですが、実際に、このロジスティクス回帰を恋愛のシチュエーションに用いた研究があります!!

例えば、日本語論文ですと

題名
「恋愛意欲」「結婚意欲」が高いのは誰か、異性との交際意欲が低いのは誰か, 桶川 泰, 追手門学院大学社会学部紀要, 2014年3月30日,第8号,1-12

https://www.i-repository.net/contents/outemon/ir/402/402140304.pdf

英語論文ですと

題名
Sexual aggression and love styles: An exploratory study, 1993,
David B. Sarwer M.A., Seth C. Kalichman Ph.D., Jennifer R. Johnson B.S., Jamie Early B.S. & Syed Akram Ali B.S. , Archives of Sexual Behavior, Vol. 22, No. 3

性的攻撃性と理論的な恋愛スタイルとの関係についてロジスティクス回帰を用いて検討した論文です。

本当に恋愛のシチュエーションを考えた統計分析がされている
良い例ですね!

このようにデータを使って
恋愛を研究対象へと昇華させることができる!
そんな画期的な統計学は素敵な学問ですね!


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