見出し画像

少女漂泊~Monologue by HARUKA  κ

唐突だけれど、

あたしは「男性」の「性」を知らない。
一般的な言い方をすると「処女」だ。

「作られたあたし」

の立場から言えば、ある意味浮いた話がないのは
当然と言えば当然。

でも、イヤではない。
かといって、それにこだわる気もない。

貞操を守る・・・なんて言うけど、
じゃあ、誰に対する「貞操」なんだ?

って言いたい。

性欲はあることはあると思う。
ホントにごく普通にあるし、エロい夢も見ることはある。

でも、どうなんだろう。
なんとなく好きだなって、男の人は確かにいるけど

そこまでなんだ。
それ以上には自分の心が進まないのがよくわかる。

自分がそう思わないから、それはしょうがない。
あたしの身内、特に叔母などは、
あたしが同性愛者じゃないかって陰で言っているようだ。

全くの笑い話。

結論は、「そういう感情に進みたいと思う男性に、
未だあったことがない。」

そういうことだ。

画像1

あたしの人間的な興味対象はむしろ
「ニーチェさん」にあるのかも知れない。
しかし、彼女に対して恋愛感情があるのかと言えば

全くない。


うっちーセンパイには、
ものすごくシンパシーは感じるんだけど

なんとなく「お兄ちゃん」
にしか思えないんだ。

先日うっちーの伯母さんのお店に行ったとき
うっちーをどう思うか。

伯母さんに訊かれた。

で、そうこたえたら。
不思議なことに伯母さんは

「それがよろし。」

とだけ言った。
あたしは、まぁ、間違った選択はしてないようだ・・・。

「ちっちっち・・はるかちゃん。」

この話は、そうだ、今このときに、ニーチェさんとしている内容。

ニーチェさんは、いつものクールなほほえみで答えた。
「そう思うんなら、無理に男知ることもあれへんね。」
「うん。そうおもう。にっちゃんもあたしと同じ?」

ニーチェさんはクールに笑って

「あたしは処女やけど、裸の男を抱いたことがあるんや。」

「はぁ?」
「うん、論理的にあたしは、いわゆる世間が言う処女やない。」

クールなニーチェさんの意外な言葉だった。

「しかし、あたしは男を抱いたのであって、抱かれていない。
その点から言うと、あたしは処女なんや。」

画像2

うわ・・・めんどくさい・・・・


TO BE CONTINUE

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?