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一時、TVCMで盛んに流れていた、「リボ払い」のお誘いがぱったり消えた理由その2

続・知らないと怖いカードの話

さて、前回は「リボルビングってなんだや?」
というようなお話をいたしました。
で、なんでこの「リボ払い」が曲者なのかというと、

実は金融会社にとって、
できるだけ多くのお金を
できるだけ長く借りてもらった方が
「儲かる」仕組みになっているからなんです。

それで、この原則を
しっかり誘導できるような仕組みになっているのが、
リボルビングという返済方法なのです。

普通の分割払いとどう違うのかというと、
分割払いは買い物や食べ飲み代など、
利用ごとに支払いが分割されます。
このため、商品ごとに毎月の返済額が計算されるんですね。

 これに対し、リボルビング払いでは
毎月の利用総額に対して支払額を分割するので、
一定の金額とか一定の割合の支払額になるわけです。

ということは、その月に返したくとも、
一定の金額以上は返せないということになり、
自動的に借金の期間が長くなってしまう
という特徴を持っておるわけです。

借金が増えてしまう「仕掛け」

返してもらうのが遅くなりますから、
一見して消費者に優しく、
クレジット会社には不利に思えるんですが、
どこの会社も「リボ払い」にするとポイント2倍!
なんてかんじで、ドンドン勧めてきました。

 と言うことは、できるだけ借金は返さないでほしいです!
と言っているようなものです。
当然のことですが、ビジネスは慈善事業じゃありません。
必ずウラがあるのでございます。(ㆀ˘・з・˘)b

つまり、リボ払いにするということは、
支払うべきお金を先延ばしにしているって事です。
毎月の返済額が少なくなるほど、
返済期間は長くなりましょう、
その分利息も高くなることになるのです。

手数料という名の「高利(落とし穴)」


クレジットカードの「リボ払い」は、
利息という言葉ではなく、
「分割手数料」という表現をしております。

カード会社の説明書きを読んでいると、
リボ払いの手数料は
だいたい実質年率15%くらいに設定されています。

例えば10万円の買い物をしたら、
その手数料は一月で1,250円にもなるわけです。( ̄Д ̄;)ノノ

 ですから、この分を余分に毎月払うか、
もしくは定額にするかなのですが、
いずれにしろ、払われた返済金は、
まずは手数料に充当されます。

残った金額が元金の返済にまわされるというわけです。
なので、借り入れ額が多くなり残高が高くなると、
支払うべき手数料も当然高くなります。
毎月同じ金額だけを返済していては、
元金がなかなか減らないという仕組みなわけです。(ㆀ˘・з・˘)b

一方、カード会社にしてみれば、
残高がある限り「手数料」が支払われるのですから、
いつまでも残しておきたいと考えるのは、
ビジネスとしては当然のことなのでございます。

しかも怖いのは、この方式だと
なかなか元本が減らないばかりか、
残金自体に定率で「手数料(利息)」がかかりますので、
なかなか返済が終わらないということなのです。

しかも、使っている側にとってはその実感が薄いので、
ついつい使いすぎてしまい、
とうとう「カード破産」に陥るケースも少なくないのです。

 まぁ、カードというのは、
自分の「預金残高」の範囲内において、
現金を「一時的に立て替え」をしてもらう
道具だと思って使うことが、
賢明な使い方だと思いますね。(  ̄3 ̄)b

このシステムはまだあるのですが、
最近では「払いすぎた利子」を返してもらう
弁護士事務所が増えたおかげで。

さすがのカード会社も
「積極的には勧めていない」というポーズを
訴訟対策にしなければならないので、
TVのCMはなりを潜めたというのが本当でしょう。

ですが、「手数料」は実質の利息です。
このやり方は銀行ですらやっていることですから
油断は禁物なのです。

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