【異文化交流の舞台に挑戦】ドバイで挑む国際カンファレンス基調講演と旅の記録
昨年、ウズベキスタンで開催された『The 6th International Conference on Future Networks & Distributed Systems』に続き、2023年12月21日から複数の海外大学機関と連携して開催された3つのテクノロジー関連国際会議にKeynote Speakerとしてお招きいただきました。この会議では、多くの大学教授が10分単位で講演を行う中、インダストリー側の代表として、私は2日目に45分間の基調講演を行いました。講演の題目は「How to align cyber risk management to digital transformation and business strategy」でした。
この国際会議は、大学機関などで実施されている研究成果や取り組み、提言などを様々な国から集まった専門家たちが情報を共有し、交流する場となっています。
今回、私は画期的な三つの国際会議が同時に開催されるという、特異な機会に立ち会うことになりました。この集まりは、技術の最前線における幅広い領域を網羅する、興味深くも重要な議論の場でした。
まず、第4回「国際分散センシングとインテリジェントシステム会議」では、分散センサーネットワークの未来と、その知能的な運用に関する最新の進歩が取り上げられました。第7回「国際未来ネットワーク&分散システム会議」では、ネットワーク技術の進化と、その分散システムへの影響に重点を置いた議論が展開されました。第23回「国際次世代有線・無線ネットワークおよびシステム会議」では、これからのネットワーク技術とシステムの発展がどのように進むかについての洞察が提供されました。
これら3つの会議は、それぞれが特有の視点を持ちながらも、テクノロジーの未来に共通する重要なテーマを探求しており、この分野の精鋭たちは高度な内容を取り扱いながらも、技術の急速な発展が私たちの生活、仕事、そして社会全体にどのような影響を及ぼすのかについて、新たな手法や理解を深める手助けをしてくれます。彼らの発見や叡智は、私たちが日々目にするテクノロジーの驚異的な進歩を、より深く、より広く理解するための鍵となり、また社会実装されていない技術や概念の鱗片を教えてくれます。
日本の大学研究や国際会議に対する一般的な見方は、専門的かつ時間をかけた取り組みが特徴で、社会実装への道のりが長いというステレオタイプな見方があります。しかし、今回、海外のテクノロジー会議を見ると、異なる光景が広がっており、明確なビジョンと目標を持ち、実践的で迅速な社会実装を目指す研究姿勢が顕著でした。この対照的なアプローチは、日本の仕事の仕方に新たな視点をもたらし、国際舞台での競争力を高めるための変革のヒントとなり得ると感じています。
大学機関や国際会議での講演は、新たなアイデアや考え方を共有する貴重な機会です。このような場では、自己成長のための重要なステップとなります。
1)まず、アカデミアの世界では理論と事実に基づいた解説が求められます。ここでの発表は、専門知識を深め、それを他者に伝える能力を養うチャンスです。
2)次に、英語でのプレゼンテーションは、言語だけでなく、その文化的な表現にも通じる必要があります。これは、国際的な視野を広げ、異文化間コミュニケーション能力を磨く絶好の機会となります。
3)また、このような場は度胸が試される場でもあります。自分の知識と技能を公の場で披露することは、自己確認と自己改善のための格好の機会です。
このような機会に積極的に飛び込みチャレンジするのは、他流試合のように、自分自身を客観的に見つめ直し、成長する機会となります。自分自身を高め、広い視野を持つためには、これらの機会を最大限に活用し、手慣れない環境と手法で挑戦することが一つ上の仕事を遂行する能力を養う上では重要だと考えています。
このような機会に積極的に参加することで、同じ価値観を持つ新たな仲間に出会い、お互いを高め合いながら、協力して進歩的な取り組みを行うことができるようになることも大きなメリットです。仲が深まれば、互いに利益をもたらす機会を提供し合い、信頼関係と協力体制を築くことが可能です。私の経験も、サウジアラムコ、ウズベキスタン、そしてドバイでの講演は、こうした仲間との出会いから偶然に導かれた機会でした。私のようなアカデミックバックグラウンドに乏しいものでも、これほどの機会が頂けるということは大変ありがたく、また飛び込まない理由がありません。
機会が訪れた際には、自分の限界を超えるよう背伸びをして全力を尽くすことが重要です。そうした積極的な姿勢で挑戦を続けることで、想像を超えた成長を実現できることに気付きました。ですから、私は皆さんにも、未知の可能性に挑むことで、思わぬ成果を得る体験をしていただきたいなと思う次第です。
(おまけ)仲良くなった教授たちと砂漠の旅へ
最高のベリーダンスとファイヤーダンス(激アツ!)でした。
仲間と楽しく大満喫な一夜となりました。
次は家族で行きたいと思います。
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