♨漫遊記#6 秋の宮温泉郷
海外編を2つ挟んで、日本に戻ってきました。もう少し、東北地方を漫遊します。
電力中央研究所が秋の宮で高温岩体発電の基礎実験を実施していたころ、夏には毎年のように秋の宮を訪れていました。今は合併して湯沢市になっていますが、当時は秋田県雄勝郡雄勝町秋の宮でした。宿はいつも同じで、”おなじみ荘”という温泉宿に泊まりました。おなじみ荘は、アットホームで料理も美味しかったのですが、1つだけ不満なことがありました。
それは、温泉の温度です。ここの泉質はアルカリ性単純泉で、慢性皮膚病などに効果があるらしいのですが、とにかく”熱すぎる”のです。温度を正確に測ったことはありませんが、たぶん50度くらいはあったと思います。ここは源泉かけ流しの温泉だったので、高温の源泉が常に注がれていたため、そのように熱かったんだと思います。
湯船に浸かろうと思えば、一大決心が必要です。湯船が大きいので、水を加えても、お風呂全体を丁度いい温度にするには時間がかかります。なので、次の戦略で湯船を攻略します。最初に、水道のホースから水を出して、自分が入る辺りの温度を下げます。次に、高温のお湯を体にかけて少し慣らします。最後に気合を入れて、湯船に入ります。いったん肩までつかれば、何とかなりますが、長湯はできません。
5年間の間で1度だけ丁度良い温度の時がありました。それは、前の人が水道の蛇口を閉め忘れて、水が出っぱなしになっていたためでした。今でもまだ熱いのかなぁ。ちょっと懐かしいです。
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