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思い込みは禁物

 学会の記事を書いていて、”思い込み”に関する昔の失敗を思い出しました。物理探査学会は、春は東京、秋は地方で年に二回開催されます。物理探査学会の会員数はあまり多くないので、この規模の学会で年二回開催は珍しいと思います。春の会場は、市ヶ谷にある日大会館や私学会館など、昔は会場が決まっていませんでしたが、最近は毎回、早稲田大学の国際会議場と決まっていました。

 ある年の春の学会の時でした。春の学会時に常宿にしているホテルから、少し早い時間でしたが、会場に向かいました。開始1時間前くらいに会場に着きましたが、いつもと雰囲気が違います。いつもなら、会場の入口には学会の開催を知らせる大きな看板が立っているのですが、それがありません。また、開始1時間前でも会場の設営のため、誰かが来ているはずですが、その気配もありません。「あれっ」と思ってプログラムを見直しました。プログラムをよく見ると、会場は同じ早稲田大学ですが理系の『大久保キャンパス』となっていました。プログラムをよく見ると、”いつもの会場とは違いますのでご注意ください”と書かれていました。

 「しまった!」。ついつい思い込みで、いつもの会場だと勝手に決めつけていました。やはり思い込みは禁物です。それから慌てて、大久保キャンパスに向かいました。余裕をもってホテルを出てたこともあり、何とか無事に会場に着きました。いつもは冷静なフリをしていますが、あんなに焦ったことは久しぶりでした。

 あの遅刻未遂の後からは、学会会場は必ず何度も確認することにしています。

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