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♨漫遊記#8 こけしの里・鳴子温泉

 この記事を書いてるのは夏なので、温泉という気分ではないのですが、思い出したのが吉日ということで、鳴子温泉のことを書きます。

 宮城県大崎市(当時は鳴子町)の山里に鳴子温泉があります。湯けむりが立ち上る昔ながらの温泉街には、温泉宿がたくさんあります。(財)電力中央研究所が、秋の宮で高温岩体発電の実験を実施していたころ、私も毎年、秋の宮で流電電位法や流体流動電位法の実験のために、秋の宮に行っていました。鳴子温泉は、秋の宮への経由地にあたるのですが、なかなか泊まるチャンスがありませんでした。

 何年目かの調査が終了した後、素通りだけではもったいない、一度泊まってみようということで、鳴子温泉に泊まることになりました。鳴子温泉に行くまで知りませんでしたが、鳴子は伝統工芸品”鳴子こけし”で有名なところでした。温泉街を散策していると、至る所に”こけし店”がありました。こけしを売っているだけの店もありますし、作業工程を実演している店もありました。私も両親へのお土産に”普通彩色のこけし”と”白黒彩色のこけし”をペアで買いました。

 今の温泉街には、ポールや下水のマンホール郵便ポストなどに姿を変えた伝統工芸品”鳴子こけし”の姿が見られるみたいです。しかし、私が行った30年前頃は、こけしは有名でしたが、今のように”こけし押し”ではありませんでした。タイトル写真のような巨大こけしも、まだなかったと思います。

 当時の鳴子温泉は、多くの日本人が想像する”温泉街の原風景”のような、典型的な温泉の町でした。現在は、足湯なども楽しめ、ショッピングやグルメも満喫できるそうです。


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