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ぶったん四方山話#8 冷房と暖房

 今は10月末。いつの間にか、車のエアコンが自動的に冷房から暖房に切り替わるようになりました。エアコンをAUTOに設定しているので当然なんですが、急な気温変化です。寝るときも、ついこの間まではタオルケット一枚だったのに、今では薄い布団が無ければ寒くて目が覚めてしまいます。

 最近は温暖化のせいかどうかはわかりませんが、夏の気温が普通に30℃以上になるので、20℃を切るだけで寒く感じてしまいます。昔はもっとゆっくり季節が変わって行ったような気がします。統計的な根拠は全くありませんが・・・。

 ひと月の間でも気温の急激な変化が感じられますが、一日で気温の急激な変化を体験したことがあります。修士2年生の時に、仙台の東北大学で開催される学会に参加することになりました。一応、最低限の旅費は出してもらえたのですが、飛行機代までは出ませんでした。そこで、博多から仙台まで全て新幹線で行くことになりました。

 今なら出来ませんが、若かったので苦痛とは思いませんでした。学会が開催されたのは10月初旬でした。福岡はまだ暖かかったので、博多発東京行の新幹線では、冷房が入っていました。当時は博多駅から東京駅まで、6時間ちょっとかかりました。また、東京・上野間には新幹線が通っていませんでしたので、山手線に乗り換えて、東北新幹線の始発駅である上野まで移動しました。

 上野で無事、新幹線に乗り継げましたが、なんと東北新幹線では暖房が入っていました。仙台までは2時間ちょっとなので、博多・東京間に比べればあっと言う間です。しかし、全行程で9時間近く座席に座っていたので、お尻が痛くなっていました。仙台で新幹線を降りた時には、空気がヒンヤリしていて、まだ夕方5時なのに外は真っ暗でした。

 この出張で、日本列島が東西に長く、南北にも長いことを身をもって知りました。ところで、仙台と言えば牛タンを思い浮かべる人が多いと思いますが、当時は笹かまぼこくらいしか名物がありませんでした。時代は大きく変わりました。

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