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プログラミング言語の習得は外国語の習得と似ています。

プログラミング言語を駆使して、仕事やゲームのプログラムを作る人をプログラマーと言います。プログラミングには柔軟な発想が必要なので、若い人ほど適していると、30-40年前には考えられていました。その当時は、プログラマーは30歳になると使えなくなるという『プログラマー30歳定年説』が業界ではささやかれていました。しかし、そんなことは全くありません。

世界最高齢のプログラマーとして知られる若宮正子さんは、この記事を書いている当時で87歳です。しかも若宮さんがプログラミングを始めたのが80代になってからというので、二重の驚きです。若宮さんがPCの操作を独習したのが58歳、iPhoneのゲームアプリ”hinadan”を作ったのが81歳です。若宮さんは、「高齢者が持っている叡智えいちや知恵があってこそ、デジタル技術が生きる」と話し、「80代も成長。70代は伸び盛り」と語ったそうです。若宮さんに比べれば、我々はヒヨッコです。

若宮さんは「バッターボックスに立たなければ、ヒットは打てない」とも語っていて、プログラミングを学ぶ姿勢を教えてくれています。つまり、プログラミングを始めなければ、プログラムは作れないのです。プログラミングはそんなに難しいものではありません。プログラムのルール(文法)さえ知っていれば、何とかなります。ただ、一番最初の『プログラムを始める』段階に一番大きなハードルが待ち構えています。

これは外国語学習と同じように、まず始めなければその言語は習得できません。プログラミング言語と外国語の習得には、似た所と似ていない所があります。どちらも”言語”なので、その”文法”が決められています。しかし、外国語の言語は文法が多少違っていても通用する場合がありますが、プログラミング言語はそうはいきません。プログラミングでは、ほんの少し文法が違っていただけでもコンピュータは全く動作しません。

プログラム学習のお薦めの方法は、”とにかくプロラムを書く”ということと”何度もエラーを出しまくる”ことです。プログラミングに近道はありません。ひたすらプログラミングすることが、経験値を高めて、レベルを上げてくれます。なんだか、オンラインゲームのようです。

多言語話者は、二種類以上の言語能力を持っている人のことで、マルチリンガル(multilingual)やポリグロット(polyglot)と呼ばれています。数名のポリグロットのインタビューを聞いたことがありますが、覚えたい言葉で”日記を書いたり”、ネイティブの話者と”ひたすら会話する”ことで言語を習得していくそうです。

私は英語もまともにしゃべれませんが、プログラミング言語については多言語が使えます。主な言語を学習した順番で並べると、FORTRAN、BASIC、Pascal、C、C++、Pythonなどです。完璧にマスターしているわけではありませんが、プログラムを読むのに困ることはありません。ただし、書く方については参考書を手元に置く必要がありますが・・・。

今週は久しぶりに、仕事でプログラムに向き合っていたので、こんな記事を書いてしまいました。若宮さんによれば、60代のプログラマーにもまだまだ伸びしろがあるようです。安心しました。

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