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スウェーデン大使館から電話があった話

スウェーデン大使館から電話がかかったことがありました。いきなりの電話だったので、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。

スウェーデン大使館からの電話と言っても、英語ではなく日本語でした。相手はスウェーデン大使館に勤めている日本人スタッフでした。要件は、スウェーデン製品の日本への売り込みに関する話でした。スウェーデンと言えば、北欧インテリアの定番ブランドであるIKEA(イケア)がありますが、それ以外にもファッションブランドが結構あります。しかし、電話相手の目的はスウェーデンの物理探査装置の売り込みに関する話でした。

スウェーデンには、物理探査の技術者なら知っているABEM(アベム)という老舗のブランドがあります。特に、ABEMの電気探査装置は堅牢な作りで、野外調査に向いた玄人向けの器械です。ただし、一般の人には全然魅力的ではありませんが・・・。私の研究室には、下の写真のようなABEMの最新型の電気探査装置があります。

電話の話に戻りますが、「どうすればABEMの物理探査装置が売れるでしょうか?」という問いかけだったと思います。私は「日本で売るなら、最低でも日本語マニュアルが必要でしょう」とアドバイスしました。大学の研究者が対象なら、英語マニュアルでも問題ありませんが、地質系コンサルタントに売り込むなら、日本語マニュアルは合った方が良いと思ったからです。

良い製品を作れば、それだけで売れるわけではありません。やはり、マーケティングが重要です。

ABEMの電気探査装置・テラメータ

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