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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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#地震

真夜中の緊急地震速報

”真夜中のミッドナイト”に、けたたましい音が近くのスマホから聞こえてきました。丁度電気を消してベッドに入った数十秒後だったので、慌てて跳び起きました。その数秒後、わずかに揺れを感じました。私はスプリングが効いたベットの上にいたのであまり揺れを感じませんでしたが、別室で布団で寝ていた妻は「結構長く揺れていた」と教えてくれました。 地震が終わってスマホを見ると、地震が起きることを知らせる文字がスマホの画面いっぱいに表示されていました。その後、テレビをつけて確認すると、四国を震源

地震が多過ぎる気がしています。

不安を煽るつもりは一切ありませんが、今年に入って大きな地震が多発している気がします。過去の統計資料などを調べたわけではないので、”エビデンスの無い”あくまでも個人的な感想に過ぎません。今年になってから、能登半島地震を皮切りに、日本国中で大なり小なりの地震が頻繁に起きています。 今日はお隣の台湾でも大きな地震がありました。台湾の中央気象署によると、現地時間の4月3日午前7時58分(日本時間同8時58分)に、台湾東部の花蓮県沖を震源とする震度6強の地震がありました。この地震で台

自然が作って、自然が壊す。

能登半島には、『窓岩』と呼ばれる奇岩がありました。この岩には、大きな穴(窓)が開いていて、夕方にはそこから太陽が顔をのぞかせます。ここは観光名所にもなっていました。以下は窓岩の説明です。 しかし残念なことに、お正月に起きた能登半島地震で穴(窓)の部分が崩れてしまいました。窓岩は自然のものなので、おそらく修復されることは無いでしょう。地震によって大事な観光資源がなくなってしまいました。ただし、冷静になってよく考えると、”窓岩は地震が作った”可能性があります。 私の窓岩誕生の

上書きされる大きな自然災害

自然災害とは、危機的な自然現象によって、人間の命や社会的活動に被害が生じる現象を言います。日本の法律上の自然災害は、暴風・豪雨・豪雪・洪水・高潮・地震・津波・噴火などと定義されています。 今年は年初から、自然災害が猛威を振るっています。これまでは、太平洋側のプレート境界に関連した大地震が想定されていましたが、今回は日本海側で大きな地震が起きました。日本海側には、大陸側のユーラシアプレートと南に出っ張った北米プレートが境界を接しています。そのため、これらのプレート運動が今回の

正月早々、津波に注意!!

2024年を迎えた最初の日、まだ正月気分に浸る間もなく、大きな地震がやってきました。2024年1月1日の16時10分頃、石川県能登地方で最大震度7を記録する地震がありました。地震の強さを表わすマグニチュードは7.6でした。 最高ランクの震度7が観測されたのは、石川県の志賀町香能でした。震度7は、最大級の揺れとなります。震度5弱以上の地域だけに限っても広範囲で、書き出せばキリがありません。それくらい大きな地震でした。 映像で見ても、これまで見たことが無いような激しい揺れでし

モロッコの地震

2023年9月8日の深夜、日本時間の9日午前7時すぎ、モロッコ中部のマラケシュから70キロほど離れた内陸部を震源とする、M6.8の地震がありました。この地震で、世界文化遺産に登録されているマラケシュの旧市街で建物が倒壊するなど、大きな被害が出ています。今朝の情報では死亡は1037人でしたが、最新の情報では2012人が死亡し、2059人がけがをしたと伝えられています。 アメリカ地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間午後11時11分に発生し、震源の震央はマラケシュの南約

天気や地震の短期予測の難しさ

台風6号の進路が迷走しています。これほど進路を変える台風は珍しく、台風の進路予想の難しさを物語っています。 今では当たり前になった天気予報ですが、天気予報が始まったのは1884年(明治17年)6月1日です。日本で最初の天気予報は、当時の東京気象台から発表されました。当時の天気予報はかなりアバウトなもので、日本全国の天気を一文で表したものでした。第1号の予報の文面は「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」でした。この文面を超訳すると、「風は様々な方角から吹い

ちょっと気になる地震の頻度

日本はもともと地震が多い国ですが、最近の地震の多さがチョッと気になります。ハッキリと揺れを感じられる震度3以上の地震に限っても、かなりの多さです。最近の地震を列挙すると、以下のようになります。 6月9日  能登半島沖    震度3 6月4日  千葉県北西部   震度3 6月3日  浦河沖      震度3 6月1日  トカラ列島近海  震度3&4 5月30日 熊本地方     震度3       能登半島沖    震度4 5月27日 トカラ列島近海  震度3&4 5月26日

タイミングが悪すぎた『緊急地震速報』

タイトル画は2023年5月5日のものではなく、今年1月の時の緊急地震速報の画像です。このように大きな地震が起きると、放送中の番組の途中でも画面が切り替わり、緊急地震速報が流れます。 緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度などを予想し、素早く知らせる情報のことです。地震波には、最初にやって来るP波と、少し遅れてやって来るS波の二種類の波があります。この地震波の伝播速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険を知らせる

地震対策には順法意識も必要です。

トルコ南部のシリア国境近くで2023年2月6日発生した大地震では、これまでに4万3000人以上の死亡が確認されています。最新の統計ではさらに死者数が増えているかもしれません。ニュース映像で見る建物被害は甚大です。多くのビルがペシャンコになり、粉々に砕けて瓦礫の山と化しています。 このような、建物の各階層が重なるように崩壊する現象を『パンケーキクラッシュ』というそうです。この崩壊によって、多数の人が逃げる間もなく崩壊に巻き込まれたと考えられています。同じような現象は、過去に日

トルコ・シリアの大地震

日本時間の2月6日(月)10時17分、トルコ南部を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。震央の周辺では激しい揺れに襲われ、タイトル画のように建物の倒壊などによって、大きな被害に見舞われています。震源地はシリアとの国境に近く、シリア側でも多くの建物が倒壊しているようです。 この地域は、プレートと呼ばれる”地球を取り巻く岩板”が、3つも接している領域です。そのプレートとは、ほぼトルコ全土が乗っかている小規模なアナトリアプレート、その南にあるアラビア半島が乗っ

地震を知り、地震に備えよう。

28年前の早朝、当時大阪に住んでいた義兄から妻のケータイに、「オレは大丈夫だから」という不思議な電話がありました。まだ寝床にいた妻は状況がわからず、「何言ってんの?」と応えると、「とにかくテレビをつけて!」と言われました。仕方なく起きてテレビをつけると、画面には神戸の惨状が映し出されていました。建物は倒壊し、火事が起き、高速道路も横倒しになっていました。 今日は、兵庫県南部地震によって発生した阪神・淡路大震災が起こった日です。あれから、もう28年も経ってしまいました。その後

『すずめの戸締り』と要石

今日はズル休み(有給休暇)を利用して、近所の映画館で久しぶりに映画を見てきました。映画のタイトルは、いま話題の『すずめの戸締り』です。オジサン一人で見に行くのは勇気がいりましたが、割と年配の方が多くて、ちょっと安心しました。平日の午前中でしたが、20名くらいのお客さんがいました。 ネタバレになるといけないので、あらすじは書きませんが、”災厄(地震)”を題材としたアニメーション(ロードムービー)でした。地震は、私が専門とする物理探査と少なからず関係がありますので、興味を持って

慌てずに行動を! 緊急地震速報

 つい先日の日曜日、お昼の囲碁番組を見ていたら、緊急地震速報が流れました。場所は茨城・福島沖の関東方面でしたから、九州では揺れないだろうとノンビリ構えていました。囲碁番組は時々見ていて、囲碁はスキなのですが、ルールを少し知っているくらいで、対局する棋力はありません。  緊急地震速報と初めて出会ったのは、東京でした。その日は学会に参加するために、東京のビジネスホテルに泊まっていて、朝、室内のテレビをつけてニュースを見ていたら、大きな音量で「地震です。地震です」と言い始めました