マガジンのカバー画像

雑記コラム

761
物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
運営しているクリエイター

#学会

学会発表について

明日から東京で、2024年度春季の物理探査学会が開催されます。今日は明日の朝からの開催に備えて、午後から東京へ移動です。 学会では様々な講演発表がありますが。大きく分けると『口頭発表』と『ポスター発表』になります。口頭発表というのが、学会での一般的な発表スタイルなので、学会にあまり関係がない方はこちらをイメージされるでしょう。 口頭発表の時間は学会の規模によって大きく異なります。大規模な学会だと講演数の制限もあり、かなり短くなることもあります。私が聞いた中で最も短かったの

ぎりぎりセーフ 講演要旨の〆切

間際主義ではないのですが、今夜24時が締切の原稿を、19時ごろにやっと仕上げました。5時間も前に出来上がったのですから、私にとっては上出来です。昨日の段階では20%程度しかできていなかったので心配していたのですが、今日の作業ペースは予想以上にハイペースだったようです。場合によっては11時台も覚悟していたのですが・・・。 自分では”やれば出来る子”と思っているので、ついつい締め切りを先延ばししてしまいがちです。しかし不思議と、今まで一度も締切に遅れたことはありません。これも実

質問/回答は”選択と集中”が重要です。

明後日から物理探査学会が東京で開催されます。この学会に参加するため、明日から東京に出張します。しかし、明日の午前中に授業があるため、出発は明日の午後からになります。目的地が東京なので飛行機を使った出張ですが、大型の台風が近づいているので、帰りの便が心配です。以前、東京からの帰りの便が機体のトラブルで、東京に引き返してしまい、福岡に戻れないことがありました。 今回の記事の本題は台風ではなく、学会や講演会などでの質疑応答についてです。学会では、まず研究者が最新の研究成果を発表し

行ったことがある大学

大学の教員は、大学に所属しているだけではなく、自身の研究に関係する学会にも会員として所属しています。私も国内外の5つの学会の会員になっています。学会では、年に1-2回の学術講演会(研究の発表会)が開催されます。幕張メッセみたいな大きな会場を借りて開催される場合もありますが、大学の教室や講堂を借りて開催される場合もあります。 そのため、日本各地の大学にお邪魔しました。北は北海道から、南は沖縄までです。自分でもよく覚えていないかもしれないので、北から順番に思い出してみます。

出張します! 今週は地熱学会、来週は・・・

最初は拙著『はじめの一歩 物理探査学入門』の紹介/宣伝と、物理探査学の普及を目指して始めたこのブログですが、気付けば日記みたいなブログになっていました。今回も日記みたいな内容です。 今日から、久しぶりの泊りがけの出張です。今回は3泊4日の日程で、日本地熱学会の講演会に参加するのが目的です。今回は、最終日に現在進行中の地熱探査に関するビッグプロジェクトの紹介/進捗について発表します。会場は、京急蒲田駅近くにある大田区産業プラザです。ここで地熱学会が開催されるのは、たぶん初めて

日本最古の文字は・・・?

昨日の記事の最後に『ひょっとすると重大発表!?があるかも』と書いた後に、これを実現?したような面白い記事を見つけました。 「日本最古の文字」実はペン汚れ…ラベルなどの文字が転写か 『松江市の田和山遺跡で出土し、2020年に「日本最古の文字の可能性がある」と発表されていた弥生時代中期(紀元前後)の硯(すずり)とされる石製品の付着物について、奈良県立橿原考古学研究所の所員が「油性ペンの汚れだった」との分析結果を10日に千葉市で始まる日本文化財科学会で発表する。整理作業中にラベル

学会でガッカリ、人情でニッコリ。

 物理探査学会第146回学術講演会は、対面とネットとのハイブリッド開催でした。最近は講演数がめっきり少なくなって、物理探査学会の将来を危惧しています。しかし会場に入ると、対面での参加者は意外と多いなと感じました。ソーシャルディスタンスを考慮して、スカスカの客席でしたが、久しぶりの対面の学会にワクワクしました。  今回は、地熱探査に関するビッグプロジェクト(?)の成果をお披露目する講演発表でした。私がプロジェクトの概要を話し、もう一人の同僚(共同研究者)が、新規に試作した画期

思い込みは禁物

 学会の記事を書いていて、”思い込み”に関する昔の失敗を思い出しました。物理探査学会は、春は東京、秋は地方で年に二回開催されます。物理探査学会の会員数はあまり多くないので、この規模の学会で年二回開催は珍しいと思います。春の会場は、市ヶ谷にある日大会館や私学会館など、昔は会場が決まっていませんでしたが、最近は毎回、早稲田大学の国際会議場と決まっていました。  ある年の春の学会の時でした。春の学会時に常宿にしているホテルから、少し早い時間でしたが、会場に向かいました。開始1時間

『学会』というもの

 研究者や大学生・大学教員を除けば、普通の人は”○○学会”という存在とは無縁でしょう。私も大学院生になるまでは、学会とは無縁でした。学会とは研究発表の場で、それまでの研究成果を発表し、そのほかの研究者たちにその研究の成否を評価してもらいます。  初めて参加した学会は地熱学会で、東京大学の山上会館で行われました。本番の発表前には、喋る内容の原稿を考えて、同級生と何度も練習しました。かなり緊張していたので、発表内容を飛ばしたところも多少ありましたが、発表自体は何とか乗り切りまし