ペロブスカイトという結晶構造
日本語では灰チタン石とよばれるペロブスカイト(perovskite)は、ロシアの鉱物学者・ペロフスキーにちなんで命名された鉱石です。この鉱石の主成分であるBaTiO3(チタン酸バリウム)のように、R+M+O3 という3元系から成る遷移金属酸化物などがとる結晶構造を、ペロブスカイト構造と呼びます。
実は、地球内部における主要な化学組成である MgSiO3 は、地下約660kmから約2,700kmのマントル下部において、ペロブスカイト構造をとっていると考えられています。つまり、