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逃避の散歩 148.石神井川(その3:板橋区、北区)

(その2:練馬区)よりつづく。

(その1:小平市、西東京市)はこちら。

小竹向原駅駅から徒歩15分、都立城北中央公園のミモザ広場と都民の森の間に架かる練馬区の湿化味橋に戻ってきた。前回でも言っている通り、この先にあったはずの橋が調節池の工事で撤去されているのでここが練馬区最後の橋ということになる。

ここから残りの板橋区と北区の流域を抜ける。奇しくもこの川を歩く日はすべて曇天となってしまった。天気予報によるとこれから雨が降るという。今回の終点まで天気がもってほしいなと思う。

おそらく、練馬区最後の橋跡だと思われるところを2分に通過。この先の右への大きなカーブに入るあたりで板橋区に入る。


【板橋区】

カーブを抜けて5分経過、板橋区最初の橋である栗原橋を通過。続けて城北中央公園の一部、桜川児童公園の前に架かる茂呂橋と桜橋から台橋に出るところで左へ少し曲がり、人道橋の宮前橋を過ぎる。この辺りは車も人も少なくて歩きやすく感じる。

14分、環状七号線を通す上の根橋前に出る。このまま先には勧めないので、この右側にある上の根橋南交差点から迂回する。次の小山橋から独特な橋桁や街灯がついた形状が少し続く。同橋は親柱が街灯になっている。

続けて耕整橋は灯具が四つある街灯があり、学校橋は色付きガラスの細工が付いた親柱に灯具二つの街灯、左へカーブした先の山崎橋は欠けた月の形をしたオブジェが親柱と街灯に付けられている。

なんか雲の合間から陽が出てきた。雨が降るっていう予報はどうなったんだろうか……と思っていたらすぐに曇りになる。

23分に都道254号・川越街道を通す上板橋前に出る。横断歩道を渡り、宿橋と橋桁にが付いているとうばしを過ぎると道の幅が狭くなる。

28分に区内駅ラリー(41回)で東武東上線の中板橋駅からときわ橋駅間で渡った間々下橋の前を通過し、同線のガード下をくぐると右へ急カーブする途中で人道橋の中板橋、抜けた先でむかい屋敷橋、続けて久保田橋、山中橋、新西原橋、根村橋と各橋前を一直線に抜けていく。

37分に信号がある中根橋で雨がぱらつきはじめ、携行した折りたたみ傘を開く。思ったより早く来たなと思いながら緩やかな蛇行から双栄橋の手前で雨が止む。小さな雨雲が通り抜けただけだったようだ。同橋で右へ急カーブして西堰橋を過ぎると左へカーブしつつ堰の上橋を過ぎる。

カーブを抜けた西宿裏橋を過ぎると右側に区立氷川つり堀公園が見える。公営の釣り堀というと、江東区(94回)の仙台堀川公園にその跡地があったことを思い出す。後に調べたら同区内にはもう一カ所あったそうだ。そして愛染橋と同公園に架かる氷川橋前、同公園の入口前を通過する。

46分に中山道を通す新板橋の西側に出る。区内駅ラリー(42回)で北側からこの橋を渡っている。車の通行量が多いため、信号で3分近く待たされた後に横断歩道を渡って同橋の東側へ。そして次の板橋の右側に先ほどの氷川つり堀公園と同じく川が流れていた地形を利用した石神井川緑道が見える。

同緑道の東側に架かるふれあい橋を渡り、番場橋から緩やかに右へ曲がって中宿人道橋、その先でさらに右へ急カーブして抜けた先で帝京大学病院前に架かる御成橋、稲荷橋、加賀さくら橋、加賀学園橋を過ぎる。そして加賀二の橋からまた右へ急カーブ。

そして少しの直線からすぐ左へカーブしつつ緑橋を過ぎると、右へ2段階で曲がって加賀橋から直線となり、旧日本陸軍の軍事施設の遺構がある区立加賀公園の前に架かる加賀緑橋を過ぎる。

1時間10分に区道の王子新道を渡す金沢橋を渡ってから先へ進む。この橋は23区役所巡り(132回)でも板橋区役所から北区役所へ向かうときに、板橋区役所から同道を通って渡っている。なので、この橋に来たということは隣の北区までもうすぐということだ。

川沿いにある板橋四丁目公園に入ったところでスロープを上り、その上に架かる吾妻橋前を過ぎて階段を下り、左へカーブしながらJR線の橋梁下を過ぎる。そして、左側にある区立東いこいの森の奥隣の壁に半分以上剥がれた街区表示板を見ると、ここが北区との境であることがわかる。

この先を踏み出せば、河口まであと少し。

板橋区内のルートはこちら

【北区】

1時間17分、ついに最後の流域へ入る。

北区に入ってから1分足らず、区立音無こぶし緑地に差しかかると橋と階段が見える。それを上って谷津橋前を過ぎる。向こう岸は工事中で通行止めになっていることを記した張り紙がある。偶然とはいえ、逆側から通らなくて良かった。

階段を下りて園内に戻り、公衆トイレの横からくの字に曲がりながら短い上り坂を通って川沿いに戻る。右へ緩やかに曲がりつつ、大きな観音像の横を過ぎて観音橋から左へ大きく曲がると、滝野川橋から右へカーブ。護岸を兼ねた遊水施設がある立音無もみじ緑地を通り抜けて短い上り坂を進む。

1時間27分に紅葉橋の前に出ると、目の前は2車線道路が通り丁寧に車輪止めで横断禁止の注意書きがされている。進行方向から見て右側に国際興業バスの紅葉橋南停留所があり、そのさらに奥側に信号なしの横断歩道があるのでそこから迂回して先へ向かう。

かつて川が流れていた地形を利用した、区立音無さくら緑地の入り口あたりから下りとなり、車輪止めがあるところで谷となり、そこからすぐに上った頂点にある松橋を渡って北側の遊歩道に入る。

もしこの橋を渡らずに前を通ってそのまま進むと、都電荒川線(6回)と23区役所巡り(132回)で通っている音無橋交差点に出るので、今回は違う趣向で進んでみる。

1時間33分に音無親水公園に入る。音無橋の下を南は石神井川手前、北はJR王子駅まで延び、区立音無さくら緑地と同様かつて石神井川として流れていた地形を親水施設として整備した公園だ。

今回はここから音無橋の下をくぐることにした(トップ画像参照)。園内にある水が流れていない川の舟串橋から手前は明治通りの下り坂、奥にJR線の高架が見える。

川は右へカーブし、1時間36分にJR王子駅の親水公園口から自由通路を通り抜け、北側にある歩道橋を渡って明治通りを横切り、都電荒川線王子駅前停留所の前に下りてその北側にある橋の欄干を右折して水が流れていない川沿いを進む。その欄干に橋の名称は記されていない。

そして音無橋交差点の辺りから飛鳥山公園の地下を抜けた水路の出口と合流する王子桜橋を渡り、長距離バス乗り場の前を左折して首都高速中央環状線の飛鳥山トンネルの北側出入口あたりでやりみぞ橋を渡り、続けて堀船橋を渡って首都高速の下をくぐり抜ける。

出た道を首都高速に沿って北側へ進み、1時間46分に満田橋前に出る。この橋は23区役所巡りでこの先の満田橋交差点から渡っている。今度は逆側から渡り、首都高速の高架下にある金網で囲われた歩道に入り、川が右へ曲がるところでスロープを上って護岸のあすか緑地に出る。

同緑地から都道501号・王子金町市川線に下り、信号の手前にあるY字路を右へ。区立柳田小学校前を通過して北側の角を右折。新柳橋は架け替えのために跡形もなく、その隣に作られた仮の橋を渡って車輪止めのある角を左折。首都高速の下にある放置自転車保管所の前を過ぎ、豊石橋前に出る。

その右側にある横断歩道を渡り、そのまま奥の道へ進むと、これまで3回に分けて歩いてきた石神井川最後の橋が見えてきた。

1時間56分、新堀橋に到着。

振り返ると、上流の西東京市がややこしかっただけで、練馬区に入ってからは順調に行ける易しい道だった。せっかくここまで来たので、この橋から隅田川と合流する河口を撮っておこう。(トップ画像参照)

撮り終えると同時に雨が降り始めてきた。今回は雨が降る前に終えられたのは運が良かった。引き返して王子駅から帰ろう。

北区内のルートはこちら