逃避の散歩 144.世田谷通り
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狛江市の小田急線和泉多摩川駅(88回)から徒歩6分のところにある多摩水道橋。その東京都と神奈川県の境にいる。(トップ画像参照)今回はここから都道3号・世田谷通りを歩く。本来、ここが通りの終点となるのだが、あえて起点の三軒茶屋交差点へ向かうことにした。通しで歩くのは初めてだ。
橋を狛江市側に出て狛江高校交差点を過ぎ、右へカーブして5分に小田急線のガード下をくぐると、最初の信号で水道道路と合流する。都水道局砧浄水場の近くで荒玉水道道路(136回)と交差する通りだ。10分に狛江駅南入口交差点を過ぎる。
12分、狛江三叉路交差点を過ぎるところで距離の案内標識を目にする。それによると、渋谷まで12キロメートルとなっている。ということは、その自治体の役所を基準とするので、終点の三軒茶屋交差点から渋谷区役所までがおよそ3.5キロメートルだから残り8.5キロメートルくらいの所だ。
この通りで最初のバス停留所となる狛江銀座停留所を過ぎる。この辺りは小田急バスだけの路線のようだ。新一の橋交差点から一の橋交差点の間で右へ少し曲がりつつ一の橋停留所を過ぎ、20分に二の橋交差点と二の橋停留所を通過し、少し進んだところで左へカーブする。道路名の案内標識が目印だ。
カーブを抜けた23分、世田谷区に入る。丁字の喜多見駅入口交差点そして喜多見駅入口停留所を過ぎたところで右へ大きくカーブしつつ野川の中之橋を渡る。この橋の北側に区内6駅ラリー(88回)で渡った上野田橋と小田急線の橋梁がある。
カーブを抜けたところで直線となり、雁追橋停留所、歩道橋がある名称なしの交差点、都下水道局成城排水調整所前、砧中学校下停留所を過ぎる。
33分、多摩堤通り(136回)との合流点となる名称なしの交差点を過ぎたところで徐々に上り坂となる。その途中で左へカーブするところで右へ細い道の分岐が現れる。この分岐道は途中で荒玉水道道路と合流する。
つまり、坂上は同道路との交点となる砧小学校交差点となり、そこから東京農業大学のあたりまでは、進行方向は違えど以前“初詣”(22回)などで歩いた区間と重複する。
39分に砧小学校交差点で信号待ちをせずに砧小前歩道橋を渡り、交差点を過ぎるとすぐ下り坂に。坂下で仙川の大倉橋を渡り、大蔵橋停留所を通過。同停留所から東急バスの路線が追加になる。そしておおくら大仏前交差点から上り坂となり、坂上で日大商学部前停留所と日大商学部交差点を通過。
続けて大倉団地前交差点を過ぎて47分、国立成育医療研究センターと国立成育医療研究センター前停留所前、そして大蔵二丁目停留所を過ぎる。この辺りは同センターの周囲を囲うように公社団地の大蔵住宅があるので人通りが多く、歩道が狭く感じる。
52分にNHK放送技術研究所の前にあるNHK放送技術研究所停留所と大原通りとの合流点であるNHK技研前交差点を過ぎたところで少し左へ曲がりながら下っていく。意識しなければ川とわからない谷戸川に架かる名無しの橋を過ぎると上りになり、砧町停留所を過ぎる。
57分に環状八号線の三本杉陸橋下の横断歩道を通過。この交差点南西側の角にスーパーマーケットがあるせいか、自転車に乗った周辺住民の買い物客がたまりやすい。宇山停留所から関東中央病院前停留所を過ぎるところで上り坂となる。
西用賀通りと合流する関東中央病院前交差点、桜丘三丁目停留所、馬事公苑の西側と東急田園都市線用賀駅近くを通る用賀中町通りとの合流点となる名無しの交差点から1時間7分に坂上で東京農大前交差点を通過する。
馬事公苑前の遊歩道を兼ねたけやき広場を通り抜けると、あの税金の無駄遣いをしてまで強行した五輪のせいで長い間閉園に追い込まれた時期をふと思い出してしまう。そして東京農業大学正門、農大前停留所を通り過ぎると緩やかな下りになる。
農大一高前停留所、そして手前に大蔵ランド前停留所がある桜三丁目交差点を過ぎる。この交差点に面しているオークラランドは成人映画で有名な大蔵映画が運営するゴルフ練習場、ボーリング場、バッティングセンター、スーパーマーケット、飲食店をまとめた独特の雰囲気を醸す商業施設だ。
松ケ丘交番交差点で坂下になり、松ヶ丘交番前停留所を過ぎると、1時間18分に都道427号・瀬田貫井線(137回)との合流点となる名無しの広い交差点を渡り、下りとなっている瀬田貫井線との短い重複区間を進む。
桜小学校停留所と上町停留所を過ぎて1時間23分、坂下で「世田谷二丁目」と記されている上町歩道橋の手前に渋谷区役所まで残り5キロメートルの案内標識が見える。ここで違和感を覚える。
もしこの表記が正しければ終点まであと1.5キロメートルを切るのだが、この辺りは何度か歩いていてそんなに短くないのは感覚的に知っているので、気になり同歩道橋の階段下で検索する。今いる地点から終点の三軒茶屋交差点まで2.2キロメートルある。
ついでに標識基準となる渋谷区役所までの距離を見るとおよそ6キロメートル。目黒区と渋谷区の境にある神泉町交差点でおよそ4.5キロメートル。5キロメートルの根拠はおそらく神泉町交差点の辺りだろう。
検索で無駄に時間を食ってしまった。同歩道橋から右へカーブしつつ世田谷三丁目交差点を通過する。蛇足だが、同歩道橋の手前の交差点で瀬田貫井線との合流区間が終わるのだが、以前瀬田貫井線を全て歩いた時はあえて上町歩道橋を渡って遠回りして東急世田谷線(1回)の上町駅前に出た。
世田谷三丁目交差点からゆるやかな上り坂を進み、世田谷駅前停留所と区役所西通りと駒沢公園通りとの合流点である世田谷駅前交差点の横断歩道を渡ったところで坂上になる。
世田谷区役所入口停留所を過ぎ、1時間28分に23区役所巡り(130回)などで通った世田谷区役所入口交差点を通過。続けて松陰神社前停留所と松陰神社入口交差点を過ぎると緩く右へカーブ、次の交差点を過ぎて左にカーブするところで若林三丁目停留所と歩道橋を過ぎる。
1時間34分、常盤陸橋が架かる環状七号線との交点の若林交差点を通過。ここを左折すると東急世田谷線の若林駅、右折すると蛇崩川緑道、駒留通り、弦巻通りが交差する駒留陸橋(11回など)に出る。
蛇行しながら若林一丁目停留所と保健センター入口交差点、太子堂四丁目交差点を過ぎ、1時間42分には東急世田谷線三軒茶屋駅の駅舎と東急田園都市線の出入口があるキャロットタワー前と最後のバス停である三軒茶屋停留所を通過する。ここまで来ると人の往来が酷くなるが、あと少しの我慢だ。
1時間44分、世田谷通りの起点にして国道246号・玉川通りとの合流点でもある三軒茶屋交差点に到着。背後には東急田園都市線の世田谷通り口がある。
さて、渋谷へ映画を観に行くとするか。
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今回のルートはこちら。
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【おまけ】
渋谷まではこのまま国道246号・玉川通りを歩くだけだが、上映開始まで少し時間があるので寄り道をしていこう。以前、北沢川緑道(16回)と都道420号・鮫洲大山線(65回)を歩いた時には工事中だった鮫洲大山線の補助線道路が開通してから歩いていなかったことを思い出したからだ。
まずはこのまま玉川通りを渋谷方面へ進み、そして鮫洲大山線との交点である三宿交差点で左折。三宿・池尻交差点と烏山川緑道(54回)との交点を過ぎると新しい交差点が見えてきた。三軒茶屋駅から15分ほどのところだ。
以前手前側にあった信号なしの横断歩道が消されてしまった。烏山川緑道を抜ける時の迂回路によく使っていただけので、ここからだと運が悪いと3段階横断を強いられてしまうので不便になった印象だ。今度からは三宿・池尻交差点を迂回路にしよう。
次の信号で北沢川緑道との交点に。横断歩道で通りの流れを完全に分断されたように感じてしまう。この先の坂は側道を通っていくが、いきなり勾配が急になり、途中で逆側に抜ける通路を見つけたのでそれを抜けて逆側の歩道に移動して坂上へ。
新しい交差点から歩いて4分、坂上かつ都道423号・淡島通りとの交点である下代田東交差点に出た。今回は行かないが、ここから西側の坂を下り、次の信号を右へ入れば鮫洲大山線の本線と合流できる。
確かに車にとっては今まで鮫洲大山線は三宿・池尻交差点を左折して狭い道を抜けなければいけなかったので便利な道ができたとは思うが、それに対して歩行者側から見た以前の便利さが失われたな。
さて、渋谷に向かおう。
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