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失敗の数が人生を豊かにする理由

40歳のおじさんになってくると、何か困ったことや難しい状況に直面した時、「あ、これ、前に失敗したなぁ」ということが往々にして出てきます。

恥ずかしい失敗が糧となる

若い時は怖いもの知らずで世間知らず、とにかく大人に憧れ、知ったかぶりをしたり、後先考えない投機行為をしたものです。その結果、手痛い損失を被ったり、大きな挫折を経験したり、家族や友人に心配を掛けたり、振り返ってみると「恥ずかしい失敗」だらけ。

でも、その恥ずかしい失敗の数々が、今となっては貴重な実体験として糧になっています。実際に失敗を肌感覚で覚えているので、その後に繰り返しやってくる同一シチュエーションにおいて、「あっ」と気がつくことが多くなります。40歳ともなると、過去の失敗を活かせる(取り戻せる)チャンスに巡り会う機会も増えてきます。

肌感覚の重要性

この肌感覚については、特にビジネスの現場で大切なスキルのひとつになります。そもそも収益を高めることを目的とするビジネスにおいて、需給バランスの見極めはとても重要ですよね。

最近はAIの積極活用により、精度の高い予測値が算出されることで低リスクな運用が可能となったり、爆発的に普及したSNSにより、実体験を伴わなくても答え合わせが出来る便利な世の中になりました。ところが、徹底したリスク回避が可能となったことにより、失敗を極度に恐れる人が増えたのも事実であり、つまりは失敗に学ぶ機会が著しく減少することで肌感覚はどんどん失われていきます。

失敗を回避し続けることは不可能

そりゃ人間ですから誰だって失敗はイヤですよね。でも、失敗をことごとく回避して、とにかく勝率に拘って、リスクヘッジに奔走する人生はすごく疲れると思いませんか?

仮に20代で、これまで失敗らしい失敗もなく、上手に立ち回っている人がいるとします。そつなくこなせる人材としては最適解な生き方でしょう。でも、30代から40代と齢を重ねるにつれ、結婚・出産・育児など、人生のビックイベントが続々とやってきます。仕事でも後輩が増え、人によっては起業したり転職したり、サラリーマンであれば管理職になったり、どんどん環境は変化していきます。そんな矢継ぎ早にやってくる「はじめて」に対して、これまでと同じようなリスクヘッジのやり方で全弾回避できますか?

失敗をたくさん経験しておこう

これまでたくさん失敗してきた40歳の友人たちは、こんなコロナ禍であってもとにかく逞しく、生命力に溢れています。その理由は単純で、過去の失敗からある程度「こうなるだろうな」という未来が肌感覚で分かっていて、すぐに切り替えてチャレンジすることが可能だからです。

チャレンジの数が多いほど失敗の数が積み上がるのは当然で、20代より30代、30代より40代と、年齢と共に失敗の数は積算されていくと思います。その経験が肌感覚を養い、より豊かな人生を創る原動力になるでしょう。


纏めると、チャレンジした結果の失敗は得るものが多いということ。なので、数多くの失敗を経験している人は、それだけ多くのチャレンジを続けてきたという証でもあります。人生を豊かにするためにも、若い時からたくさんの失敗を重ねていきましょう。

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