絶品非食用魚バラムツー食べたければオムツを履け―

バラムツ（薔薇鯥、学名：Ruvettus pretiosus）は、スズキ目サバ亜目クロタチカマス科のバラムツ属 Ruvettusに属する魚。数百メートルの深度に生息する深海魚である（中略）体内の油脂成分のほとんどが、人体で消化されないワックスエステル（いわゆる「蝋」）でできている。そのため、大量に摂取すると皮脂漏症（皮膚から油が漏れる病気）を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出したりし、下痢や腹痛を起こす場合がある。（Wikipedia参照

魚類の脂身はDHAという低温で融解する成分が主だが、バラムツの場合はDHAは含まれておらず、代わりにワックスエステルで構成されている。

ワックス……床のワックスがけなんかに使うあのワックスか。あれを口にするのはちょっと抵抗あるな。

身のほとんどが油分であるため、刺身は真っ白な脂の塊である。白マグロと呼ばれることもあり、由来は大変上質な味であることからである。全身大トロとも呼ばれる。

う～ん、確かにこれは旨そう……。

ワックスエステルが体内で消化できない成分であるため、肛門からワックスエステルがそのまま垂れ流される。便意はさほど強くないため、突然の排泄に至るケースもあるという。

実際にバラムツを食べた結果お尻からワックスがこんにちはしてしまった人の体験談がこちら↓

翌日、会社で仕事をしているとにわかに便意が訪れ、トイレに駆け込むと、噂通りの不快な油が大量に出てきた。
まるで機械の潤滑油のような工業的な臭いがするのだ。

それでも腹痛は一切起こらず、便意もはっきりとしていたので「もう大丈夫だろう」と油断してしまっていた。

終業時間も近くなり、仕事の仕上げに掛かっていたとき、それは俄かに訪れた。
突然お尻のあたりが温かくなり、ズボンがぷーっと膨れだしたのだ。

一瞬「？」となった後、「あ、今、オレ死んだ（社会的に）」と確信した。
鏡を見ると、すべてを悟り、諦めたような安らかな顔の自分がいた。

そう、便意はあくまで便によるもので、ワックスによるものではなかった。
彼らにとってはお尻から出られさえすればご主人の意識などどうでもいいのである。

その登場方法も、ネットでよく言われる「とろーり」というものではなく「ぶしゃーっ」という擬音が近い。
シンプルに言うと決壊という感じである。

とあるサイトで、意図せず油を漏らしてしまう状態を「失格」と呼んでいるところがあったが、あれはアングラーとして失格なんではなくて人として失格という意味だったんだなぁ…

釣ったバラムツを食べた結果とんでもない事になった

いくらおいしくても社会人を殺すためみたいな性能してるしリスクが高すぎる……。

一方で、世界には好んで食べる人がいるのも事実で、日本では流通が禁止されているものの、台湾では流通に制約はなく刺身として食すほか、卵巣を加工しカラスミのようにして食べる油魚子という料理で知られる。カラスミより大型で加工が難しいが、臭みや色味の悪さにつながる血が混じりにくいため、カラスミより高値で取引されている。

韓国では「白マグロ」として食用にされていたが、マグロと称して販売していたことに加えて食中毒患者が続出したことなどが問題視され、食品医薬品安全処が2007年6月に流通禁止の行政予告を行なったものの、規制改革委員会が「過度な規制」として撤回を勧告した[5]。2010年に改めて食用禁止とする告示改正を進める動きがあったが[5]、その後もマグロに偽装しての流通が続いている[6]。中国でも、本種をサケやタラに偽装して提供する業者があり、上記のように食べた人の肛門から大量の油が漏れたケースが報じられている[7]。（Wikipediaより引用

マグロですって出された人が社会的にどうなったか想像するに難くないんだ……。

さっきの人は刺身２，３切れで失格してしまったし、大量に食べるのは無理なように思える。しかし、大量のバラムツを食べながらオムツに垂れ流している愛好家もいるらしい。人間の食欲ってすごいな。

バラムツを食べても大丈夫な方法がある。ワックスを可能な限り取り除いて身だけをいただく味噌漬け燻製だ。

バラムツを美味しく食べるには……？「絶品味噌漬け燻製」

工程：①バラムツの切り身に多めに塩をまぶして数晩置く。

　　　②①にペーパータオルを巻き、油分と水分が出たら取り換える

　　　③味噌と蜂蜜を漬け床にし、①を漬ける。油分が出たら捨てて、もう一度漬ける

　　　④身の下に油受けをしき、燻製器にかける。

　　　⑤完成！

味はほっくほくのギンダラのようでかなりうまいらしい。筋肉にわずかに含まれた油分がちょうどよく身をしなやかにしていて、繊維の一本一本がほぐれる上質な身だそうだ。

ちなみに量を食べてもほとんど便意がなかったらしい。こ、これなら食べてみたいかも……。ただ、手間がかかるうえに入手も困難なので釣り好きのひとかもしくはアジアに渡航予定の人じゃないと難しいかも。

さんざん言ってますが、そんなにおいしいなら食べてみたいなあ……。

大丈夫大丈夫！！一切れだけだから！それじゃいっただきま～す！うっひょ～！おいしい～！！もう一切れいっちゃお。うま、はむ、んん～ぷりぷりだなぁ～。次は焼いちゃおっか！うわ熱そ～！！煙出てるジューって！熱気がむんむん伝わってくるよ！なんか体まで熱くなってきちゃった。とくにお尻らへんが……あれ？

ここで日記は途絶えている……。