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皆様への手紙/私の移籍について

 2月に入り寒い中にも温かな日差 しが感じられるようになってまいりました。皆さま、如何お過ごしですか。コロナ禍の折ではありますが、皆さまのご健勝、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 本日は、私事で恐縮ですが、私の移籍について皆さまにお伝え致したく、筆を執っています。

 本日、私の顧問先であるバスケットボールB3リーグのベルテックス静岡、並びにサッカーJ3リーグのカターレ富山より、私の「ベルテックス静岡エグゼクティブスーパーバイザーの退任、並びにカターレ富山への移籍」に関するプレスリリースが配信されました。移籍は3月1日付、カターレ富山での当座の役職は顧問となります。また、4月の当該社取締役会、株主総会を経て代表取締役社長に就任することが内定しています。ベルテックス静岡とは一年契約ですので、2月末期間満了での退任となります。


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 カターレ富山は、昨秋社長と社長室付きの方が、これまで私がやってきたスポーツビジネスの話を聞くために、わざわざ静岡まで来てくれました。その場で「経営のサポートをしてもらえれば心強いんですけど」といった話も出ましたが、その時点では権限も役職も曖昧なものでした。また、同時期に他にも幾つかのサッカークラブから経営サポートの打診はありましたが、常勤として専念する条件には至らず、お断りしました。

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 12月後半に再びカターレ富山から「来季より代表取締役社長、カターレ株主の北陸電力会長内諾」で正式にオファーをいただきました。報酬にはあまり固執しない歳ではありますが、常勤に足る十分な額をご提示いただきました。今年に入り「是非富山を見に来て下さい」とお誘いを受けましたので伺ったのですが、ちょうど大豪雪と当たってしまい、クラブハウスにもスタジアムにも行けず、ホテルに足止めとなってしまいました。車での移動もままならない中、北陸電力会長兼カターレ富山会長の久和さんがスーツに長靴姿で、わざわざ私に会いに来てくれました。その姿勢に最大限の敬意を表すと共に、その熱意はとても心を打つものでした。

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 カターレからは、代表という十分な権限をいただいた上に、多くの地元株主のご支援を背景に、地域の皆さまに豊かな時間をご提供する、という明確な大義を見て取ることが出来ましたし、またその潜在力も十分にあると感じました。個人的にも大きく強いクラブを更に発展させるより、むしろ小規模で下のカテゴリーのクラブを、市民の皆さまと一緒に汗をかきながら、強く大きくすることで、喜怒哀楽を共にしていければ、という思いが強くなって来ていましたので、私なりの大義も十分感じています。

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 私を慕ってくれるベルテックス社員や現場、またご支援をいただいているパートナー法人の皆さま、そして多くのファンの皆さまには、胸一杯の感謝と、胸が張り裂けるほどの悲しい思いで一杯ですが、やはり私自身の持てる力を十二分に発揮出来る役どころをご提供いただけた誠意と情熱には応えるのが筋と思いましたし、静岡に限らず少しでも多くの地域の方々にスポーツを通じて豊かな時間を味わっていただきたいとの思いをご理解いただければ幸いです。勿論、静岡を離れましても、これまで仕事をした横浜や湘南に、私の魂の一部を置いて来ましたことと同様に、その断片を置き、いつでも、いつまででも思いを馳せています。

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 最後になりますが、私の中では、サッカーもバスケットボールも境目はありません。私の目の中には、ゲームで勝利を目指す、お子さん達の育つ姿を後押しする、地域の方々と楽しく有意義な時間を過ごすアスリート達が境目なく映っています。スポーツの垣根なく、地域の垣根なく、ただただその地域の皆さまの幸せのためにスポーツを通じて貢献していきたいという姿勢は、これまでも、これからも変わることはありません。

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 これまでお世話になった方々には、「精一杯の感謝」を、これからお世話になる方々には、「覚悟と責任」を胸に秘め、本件リリース後、直ちに私の言葉でご連絡をと思い筆を執った次第です。ベルテックス静岡にかかわる全ての皆さま、私が離れた後も、どうか社員と現場のことを宜しくお願い致します。そして、カターレ富山にかかわる全ての皆さま、「今季が勝負」のつもりで一気に走り抜けましょう。

 お忙しい中、長々と申し訳ありませんが、本件、どうかご承知置きいただけますよう、よろしくお願い致します。

2021年2月16日
左伴 拝

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追伸)
余談になりますが、正月に配信した添付コラムや先のYahoo!ニュースで配信した添付記事は、私自身のことを平らな気持ちで記したつもりです。







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