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運動療育について

今日は発達障害の人には運動が何故いいのかについて書きたいと思います。

発達障害の人は体幹が弱いと聞いたことはありませんか?
体幹とは言葉の通り、体を支える軸のようなもののことですが、勿論体幹には「強い」「弱い」と個人差もあります。

発達障害のある方は、触れたものの感じ方、またそれぞれの感覚にも違いもあり、何をどうすれば自分の体がどう動くのか、またはその体の動く範囲や距離感、それがどう動いているかなどを想像することが苦手に感じることがあります。

発達の人でよくあるのが、体感の弱さから姿勢が悪くなりやすいなどがあります。
姿勢を保つには、バランス感覚、平衡感覚、固有覚などが必要になってきます。
平衡感覚とは、全身の位置や直進・回転運動などを判別する 感覚のことで、平衡感覚の情報として眼球運動も関係してきます。これが崩れてしまうと、追視(目で追うこと)、注視(よく物をみること)といった目の動きにも影響します。
固有覚とは、自分の体がどうゆう状態に今なっているのか体で感じる感覚の事です。
例えばこれが欠けていると、手元を見ないでバッグから物を取り出すなどが難しくなる事があります。

そのことに気が付かないまま、お友達と遊んだり体育の時間など、社会に入って行った時に、周りと比べ自分は出来ない、できない事で同じ時間を過ごすことが出来ない、なぜできないんだろうと自分を責めたり、仲間外れにされるかもしれないと感じ、苦手意識を持ったままそれに関連する事を回避しようとしたり、失敗体験から自己肯定感の低下、体を動かす事自体が嫌いになってしまいます。

体全体を使って行う運動療育は、ADHDなどの特性でじっとしているのが苦手な子などは、机上活動が精神的負担になることもあります。それに対して、運動療育なら体を思い切り使うことができるので、楽しく取り組めるお子さんも多いです。また、他児や保護者様と一緒に取り組むことで協調性が芽生えたり、社会性が向上することもあります。
そして、運動療育では、もっと頑張ればできる!ではなく、お子さん自身に「できた」という喜びや達成感を感じてもらうことを重点とし、成功体験を積み、自己肯定感を高める事が出来るのが利点です。
適度に体を動かしながら感覚統合などもアプローチをかけ、体の使い方も次第に上手になっていき、そして、運動して体が適度に疲れることで、夜眠りやすくなるなど、生活リズムが整うことも利点の1つです。

私の息子が療育について主治医から勧められたのもやはり運動療育でした。
その際に、主治医の先生より

この本をまず勧められました。
やや専門的なワードが出てきますがとても勉強になりました。

また今後も運動療育についてなども書いていこうと思います🔆

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