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[二十四節気:夏至]無水チキンカリーと赤玉ねぎ、梅のアチャール

二十四節気カレー「夏至」

二十四節気「夏至」

2024/6/21〜7/5「夏至」。

夏至

夏至は実は僕にとって特別な日でもあります。特に今年の夏至は6/21日(大抵の場合6月20日か21日)。めでたく誕生日を迎えます。二十四節気で暦が一周することを考えると、今日6月21日にいよいよ50周目を迎えます。
50周も暦を回り続けていれば人生の精度も上がってくるかと思いきや、幸いにして新しい発見だらけのインスパイアの日々を送らせてもらっていて、精度が上がるなんてことを考える余裕もなく、新しいことにチャレンジしていく…そんな風に新たな周回を迎えています。

地球暦

今年の春分の終わりに地球暦のワークショップに参加してから、特にこの夏至を意識して過ごしてきたように思います。
夏至は時計で言うところの「正午」で春分は「朝の6時くらい」…とのこと。
この午前中に予定通りにことが運んだり大きな学びがあると、午後はスムーズに進み、そんな日は「充実した一日だった」と思える…と。

たしかにたしかに・・・。

午前中に仕事の大半を片付ける、もしくは段取り通りに進めることが出来ている場合は、午後は大抵の場合明日以降の準備ができるそうです。
昔の人は午後のことを明日(あす)の準備をする日として「あすび」と言いそれが変化して「あそび」の語源になったとか…

なるほどなるほど…。

それをベースに考えると、今日6月21日の夏至までにしっかりと種まきを出来れば、以降の下半期はスムーズに収穫フェーズに突入できる…ということです。
そんなイメージをしながら今年を過ごしてきたのですが、
そのおかげか、今日6月21日まで例年に比べるととても充実した四半期を送ることが出来ました。イメージや意識をしながら日々を過ごすことの大切さを感じています。

夏至というとまっさきに思い浮かぶのが「一年でいちばん日が長い日」です。
なんだか「いちばん長い」なんて言われると嬉しくなっちゃいますが、よくよく考えるとココからピークアウトする分岐点でもあります。
太陽のエネルギーを最大限に浴びることができる日の次の日からピークアウトしていきます。
冬至から過ごしてきた+(プラス)の流れから、夏至を挟んで−(マイナス)の流れに転換する。スピリチュアルっぽく言うと陽の氣が極まって、ここから徐々に陰の氣にかわっていくタイミングです。
つまり、夏至までとは違った、陰の氣の極みである冬至までの過ごし方をしなければならない…ということ…かも…しれません。

なので、気持ちの中では一旦今期に収穫するための種まきはリセットして、上半期を振り返って心を新たに下半期の収穫フェーズに突入したいと思います。あくまでイメージとしてです。もちろん秋野菜の種まきはするし、来年に向けての事業の種まきもしていきます。

夏至のカレーはコレしかない!

チキン無水カリー
ホロホロの鶏肉

そんな僕の人生50周目を祝う「夏至」に作るカレーは迷う余地なしでもうこの二十四節気カレーチャレンジをする時から決めていました。飛騨スパイスカレー研究所の原点でありフラッグシップでもある「チキン無水カリー」です。飛騨地鶏、玉ねぎ、トマトの旨味を最大限に引き出して無水でじっくり煮込むカレー。一年でいちばんエネルギーが強く降り注ぐ日、そして僕の誕生日に食べたいカレーは、やっぱりコレしかありません。
季節感関係ありませんが、誕生日ってことでお許しください。

コリアンダーの花と青い実
梅のアチャール
赤玉ねぎのアチャール

そしてそのカレーに添えるのは、飛騨スパ研では定番の赤玉ねぎのアチャールなのですが、実は昨日朝出来上がったばかりの、初めて作った「梅のアチャール」も添えちゃいます。

スパイスカレー盛付けシンプル派の僕ですが…


これが飛騨スパ研の夏至カレー

個人的にカレーの盛り付けはなるべくシンプルになるように考えています。華やかでカラフルな盛り付けはとてもステキですが、お店の方のオペレーションを考えると「大変だな〜」と常々思います。
理想は、僕のスパイスカレーの原点の一つである鎌倉の極楽カリーや、大阪にあるインディアンカレー。オペレーションも含めシンプルさが本当に美しく、その潔さがある意味「映えて」います。

でも、今回は夏至&誕生日ということで、ちょっと頑張っちゃいました。
先日購入したターリー皿に朴葉を敷き詰め、薬味皿に梅のアチャールと赤玉ねぎのアチャール…ここまでは元々のイメージ通りだったのですが、2点程スペシャルバージョンで追加しています。

1.「夏至カレー」の旗を立てました。

夏至カレー(geshicurry)さんデザインの旗

6月初旬に、Instagramで「夏至カレー(geshicurry)」というアカウントからストリーズに僕らの二十四節気カレーをタグ付けしていただきました。
毎年夏至をカレーで祝っているという関西の方が運営されているアカウントなのですが、いろいろ共感いただいたようで、まさに、今回は二十四節気「夏至カレー」なので、Instagramで期間限定で配布されていた旗をプリントアウトしてちゃっかり参加してみました。
Instagram「夏至カレー(geshicurry)」さんのアカウントはこちらから

2.青い生コリアンダーをトッピング。

コリアンダー(パクチー)の実
花も実ももちろん食べられます
この青い生コリアンダーが抜群に旨い!
2種のアチャールとカレーとコリアンダーが混ざると更に旨い!

家の畑のパクチーが今まさにコリアンダーになろうとしていますが、この青々としたコリアンダーになりかけの実を食べてみたらどうだろう?と試してみたところ、ほんのりパクチーの香りがしたあとにフレッシュな柑橘系のコリアンダーの香りが口の中に広がる衝撃的な美味しさ。
もともとこのチキン無水カリーを極楽カリーで初めて食べた時に、コリアンダーシードの魅力に取りつかれてスパイスカレーを研究する様になったので、まさにこの夏至の日には最高のトッピング。
まだ咲いているコリアンダー(パクチー)の花とともに添えました。
途中で混ぜて食べたら昇天しました!最高の誕生日プレゼントです!

こんな風にして、僕の陽のエネルギーは最高潮を迎えます。

【チキン無水カリー】

※飛騨スパ研での正式名称は「飛騨地鶏のご馳走無水カリー」

このカレー、実は作るのはとても大変です。がっちり作ると飛騨スパ研の場合は煮込み時間だけで24時間煮込みます
パキスタンのおもてなし料理「チキンカラヒ」をベースにした無水カレーですが、僕はこのカレーの存在を鎌倉にある「極楽カリー」さんで始めて知り、そこからスパイスカレーの虜になりました。
なにしろ口に入れた途端に旨味の洪水が起こります。
旨味の洪水って、みなさんそんな経験ありますか?
今この飛騨スパ研があるのもこのカレーに衝撃を受けたからであります。
今回は簡単なバージョンでレシピを公開しますので、お時間のある方はぜひ作ってみてください。

【レシピ】

材料 ー6〜7人分ー 1人前150g前後
□鶏もも肉 1枚 (皮を剥いだ状態で200g前後)
□鶏むね肉 1枚 (皮を剥いだ状態で200g前後)
□玉ねぎ 2個 約400g
□カットトマト缶 1缶 400g
□すりおろしにんにく 14g
□おろし生姜 14g
□基本のカレーパウダー“リッチ“ 大さじ2
□チリパウダー 小さじ1(お好みで)
□お好みで唐辛子1本
□塩 12g
□植物油(米油) 200g
□コリアンダーシード 小さじ2 約3g

-A-テンパリング用ホールスパイス
□クミンシード 小さじ1
□シナモンスティック 1本
□カルダモン 8〜10粒 約4g
□クローブ 15〜20粒 約2g
□スターアニス 2つ 約3g

【作り方】
□下準備
・鶏肉はもも肉、胸肉ともに皮を剥いでおく
・玉ねぎは繊維に対して垂直にスライス(約1mm)して、少量の塩(分量外)を振っておく
・ニンニク、生姜はみじん切りにしておく

1.鍋に米油(200g)と-A-のホールスパイスを入れ弱火にかけテンパリングする(油にスパイスの香りを移す)
※シナモンは半分に折り、カルダモンはハサミで切り目をいれるか潰しておく。
※クミンシードは最後にいれる
2. 1の油に鶏肉を入れ弱火で2時間煮る(油の温度は80℃位が理想)
※1時間経ったらひっくり返してもう1時間。合計2時間
3.別鍋にコンフィしているオイル大さじ3を入れ、玉ねぎを飴色になるまで炒める。※キツネ色になりかけたあたりでニンニク・生姜も投入して炒める。
4.3の鍋にカットトマトを汁ごと加えて中火で10分程煮込み、基本のカレーパウダー”リッチ”と塩、コリアンダーシードを加えてよく混ぜ、皿に弱火で煮込む。
5.鶏肉がコンフィし終えたら、油ごと3の鍋に加え時々ヘラでかき混ぜながら4時間程煮込む。
※ヘラでかき混ぜながら鶏肉の繊維をほぐすようにしてください。
※真空調理器(シャトルシェフ)などがあると便利です。
※4時間を超えて長く煮込むことができると鶏肉は勝手にほぐれていきます。
今回は鍋を煮立てたらシャトルシェフ(真空調理器)に入れてそのまま6時間ほど置いて(煮込んで)います。
6.鶏肉が簡単にほぐれるようになったら出来上がり。

※レシピを見て分かる通りかなりの量の油を使用するオイリーなカレーです。
鶏肉と玉ねぎ、トマトの旨味が凝縮した無水カレーで塩気も強めなので、ご飯200gに対してカレーは100〜150gで十分美味しく食べられます。
オイルが気になる方は穴開きのレードルなどでオイルを切って食べてみてください。このオイルも美味しいオイルなので炒め物やカレーを作る際にも使えます。
※オイルと塩が多めなので、両方とも良質のものをお使いいただけるとよいかと思います。飛騨スパ研では国産の圧搾米油と塩はチベットの湖塩を使っています。


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