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旅するBD-1、東海道五十三次をポタリング

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東海道五十三次を4泊5日で折りたたみ自転車BD-1で走破した記録を、宿場ごとに記事にしています。自転車もしくは徒歩で東海道旧道を旅したい人の参考になれば幸いです。
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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_00:日本橋

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_00:日本橋

Day 1 1:03_日本橋終電間際の電車で、横浜方面から東京駅へ。これが都内方面からの下り電車だったら、酔っ払いの乗客で混雑しており、さらに車内は饐えた甘い匂いで充満していることはほぼほぼ間違いありません。しかし、この時間の上り電車の乗客は多くないので、終電間近特有の匂いは幾分弱め。もちろん、酒に酔っているような人たちであることは変わらないのだけれども。

この夜、はじめてBD-1を輪行袋に入れ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_01:品川宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_01:品川宿

DAY 1 1:58_品川宿 2018.3.23の記憶
午前1時に日本橋をスタートしたのには、それなりの理由が。それは、交通量の少ない時間帯に、小田原までを走り切っておこうというプランがあったのです。午前零時から夜明け前までは東京駅周辺などは交通量が少なく、よく雑誌用にクルマの撮影をしたことがあったので、気持ちよく走ることができるとわかっていたのでした。

●午前零時を過ぎたから楽しめる都心ポタリ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_02:川﨑宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_02:川﨑宿

DAY 1 2:51_川﨑宿 2018.3.23の記憶
東海道五十三次の〈旧道〉というだけあって、品川宿からは、第一京浜と並行している裏道、つまり深夜はひっそりとしていて寂しい道をひた走ります。予行演習を兼ねて、横浜から品川宿までの旧道は、すでにBD-1で走破していたので、旧道が第一京浜とクロスする地点なども把握済み。実際のスピードはたいしたことありませんが、快調に西へ。まだ、脚に疲れは感じていま

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_03:神奈川宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_03:神奈川宿

DAY 1 3:42_神奈川宿 2018.3.23の記憶
トラックもしくはタクシーが勢いよく走る深夜の第一京浜。歩道も車道一車線分くらいはある広さなので、誰も歩いていない歩道を走れば安全かもしれません。

しかし、自転車で走りやすい路面である車道の白線内をひた走ります。クルマで走り慣れた道路。それだけに、こんなに遠かった? というのが感想。

●東海道旧道をロストしやすい場所

第一京浜から横浜中

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_04:保土ヶ谷宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_04:保土ヶ谷宿

DAY 1 4:02_保土ヶ谷宿 2018.3.23の記憶
シャッターの閉まるひっそりとした松原商店街を抜け、国道16号線を横断。相鉄線の天王町駅ガード下あたりが、浮世絵ポイント。ガードをくぐってすぐ突き当たる天王町駅前公園でパチリ。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_05:戸塚宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_05:戸塚宿

DAY 1 5:12_戸塚宿 2018.3.23の記憶
品濃坂上の歩道橋を渡りきって重たいBD-1を担いで階段を下りた後は、普通の生活道路のような道になります。〈東戸塚駅入口〉で国道1号線を横断し、その後は1号線に合流したり逸れたりしながら戸塚へ向かっていきます。柏尾川を渡る吉田大橋の手前が、戸塚宿の浮世絵ポイント。

●戸塚といえば、箱根駅伝

箱根駅伝では、戸塚中継所としても有名な戸塚。マンホ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_06:藤沢宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_06:藤沢宿

DAY 1 6:09_藤沢宿 2018.3.23の記憶
ひさびさに長い下り坂──道場坂を下っていきます。今回の旅では、上り坂ではBD-1から降りて押して歩くのはNG、ぜったいにペダルを漕いで登ることを決まり事にしました。一方で下り坂では、なるべくペダルを漕がず、自然の摂理に従うこと。

●下り坂は休憩タイムです

58Tにしたとはいえ、下り坂ではすぐにトップギアも使い切ってしまうのです。しかも、そ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_07:平塚宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_07:平塚宿

DAY 1 8:12_平塚宿 2018.3.23の記憶
茅ヶ崎駅を左手に通り過ぎ、相模川を渡って平塚駅前についた頃、晴れたと思っていた空から、またパラパラと小雨が……。

しかし大丈夫。平塚駅を通り過ぎると、商店街には屋根がかかっています。

●平塚では旧東海道は商店街でした

商店街を抜けて、そのまま真っ直ぐしばらく進むと、右手に赤い看板の神奈川銀行が見えてきます。そこが平塚宿の本陣跡地。街路樹

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_08:大磯宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_08:大磯宿

DAY 1 8:24_大磯宿 2018.3.23の記憶
花水川を渡ってしばらく走ると、左手にマクドナルドが見えてきます。そしてすぐに〈化粧坂〉でY字路を右へと進みます。このY字路になっている箇所は、もとガソリンスタンドが目印。

●鉄道とクロスした旧東海道の残し方

緩やかなスロープとなっている沿道の両側には、松などの木々。東海道旧道の沿道は、いまは閑静な住宅街となっているのです。駅へ向かう通勤通

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_09:小田原宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_09:小田原宿

DAY 1 9:31_小田原宿 2018.3.23の記憶
〈川匂神社入口〉で左の道へルートを取ると、東海道一里塚と公衆電話ボックスがあります。ボックスに入って公衆電話からコール、いつが最後だったか……。なんだか懐かしくなって、思わず写真をパチリ。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_09.5:七曲がり

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_09.5:七曲がり

DAY 1 13:06_七曲がり 2018.3.23の記憶
コンビニを出立すると、ひたすら登り坂。箱根湯本の温泉宿が建ち並んでいるため、スーツケースを転がしながら歩いている外国人とすれ違います。

左手には「弥坂湯」という共同温泉浴場。思わずひとっ風呂浴びて汗を流したい気分ですが、本日の旅程はこれからが正念場。先を急ぎます。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_10:箱根宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_10:箱根宿

DAY 1 14:19_箱根宿 2018.3.23の記憶●浮世よりも分かりやすい関所で

七曲がりを越えたら、あとは下るだけ……。クルマで何度も走ったことのあるコースなのに、なぜかそんな幻想を抱いていました。本当は、七曲がりを越えてからしんどかった。というのも、もう乳酸いっぱいいっぱいで、ペダルを漕ぐこと自体が限界を超えていたのです。つまり、58T化失敗です。

とはいえ、下り坂で楽しながら芦ノ湖

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_11:三島宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_11:三島宿

DAY 2 8:05_三島宿 2018.3.24の記憶
昨日の雨が嘘のような気持ちのいい朝。すべてをリセットして、三島から二日目のスタートです。

●ウェットのダウンヒルで心が折れました

……の前に、箱根峠から三島までのダウンヒルのレポートの続きをしておきましょう。

この旅では下り坂ではなるべくペダルを漕がないことにしていたのですが、箱根からのダウンヒルでは、フロントを58T化していたとはいえ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_12:沼津宿

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_12:沼津宿

DAY 2 8:34_沼津宿 2018.3.24の記憶
三島から沼津までは、気力も十分ならばすぐの距離。東海道線の三島駅から沼津駅まで、直線距離にしても5kmちょっとしかありません。

ここで注意するのは、浮世絵ポイントをうっかり通り過ぎてしまわないこと。

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