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レンズ沼あれこれ:JUPITER-8 2/50
今回は旧USSR(ソ連)時代のレンズの中からJUPITER-8 2/50です。手許にあるのはアルミ鏡筒で前期モデルの後期型と思われます。シリアルナンバーの最初の2文字が製造年を表しているとの情報があり、とするとこのレンズは65年製ですね。私よりも少し年上。ゆるく優しい表現や虹色フレアが特徴で、しかもお手頃価格。お持ちの方も多いのではないでしょうか。
レンズには傷や無数のチリが確認でき、歴史を感じさせます。小ぶりでとても軽いヤツですが、激動の歴史を乗り越え?どんな道のりで私のところまで来たのかなと想像すると、愛おしく思えてしまいますね。擬人化しすぎか。
マウントはL39。マウントアダプターでミラーレス機に装着可能です。L-M変換リングをつけてMマウントレンズとして使うということも可能。実は正確にはライカL互換のゾルキースクリューマウントなのだとか。50年代にソ連のクラスノゴルスク工場で生産されたZIRKIシリーズで採用されていたもの。海外のレンズはとても奥が深い。
JUPITER-8 2/50
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マウント:ライカLマウント
レンズ構成:3群6枚
絞り羽根:9枚
重さ(実測):123g
絞りは無段階。カメラ側からフォーカス→絞りの順なので、ファインダーを覗いたままだと間違えるケースもしばしば。おっとしまった!的なことがよく起こります。
フルサイズでは50mmですが、マイクロフォーサーズ機で使うと中望遠的な画角になります。なので遠景では、風景の一部を切り取って捉えるという感じに。色あいは優しく階調もなかなかかと思います。海のブルーはちょっぴり異国感も感じさせますが、瀬戸内海ですよ。
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ちょっとアニメチック、光条とゴーストを豪快に入れてみました。松山城での一枚。
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もともとはCarl Zeiss Sonnarのコピー。本家のゾナーの写りは知らないのですが、静かで落ち着いた表現も決して苦手ではなく、もしかすると本家譲りの特徴なのかもしれません。
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とにかく、肩の力を抜いていろいろな形で楽しめるのが強み。ロシアンレンズにハマる方がたくさんいらっしゃるのもうなずけます。見た目チープに見えちゃうかもしれませんが、魅力たっぷりの1本ですね。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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