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双極性障害を知ってほしくて

はじめに


私が双極性障害になったのは、22歳のことです。
今34歳なので双極自体は12年のおつき合いになります。
以前は鬱と診断されていたようです(学生時代内科にかかっていたときに、親に主治医が言っていたそうです)

双極性とは、鬱と躁を繰り返す障害です。
以前は、躁鬱病と言われていたものです。
Ⅰ型とⅡ型に分類されます。私は、はっきりどちらかと言われたことがないので、自分がどちらかかは、わかりません。


双極性障害の症状(私の場合)

双極性は大きく分けて4つの周期があります。
※個人差はあります

①鬱期

〈かなり重い鬱〉
この時期は、何も手につかず起きあがることもできません。
感情も思考も乏しく、ただ日々が過ぎ去っていくのを待つだけです。
〈重い鬱〉
希死念慮が、頭を支配し涙が止まらない状態です。
前の私は、OD・リスカ・自殺行為(飛び降りなど)を試みようとしていました。
実家にいたときは、親に止められていました。
現在結婚し、薬などの管理を夫がしています。
〈少し軽い鬱〉
希死念慮が、やはり頭を支配し頭の中は常にどうすれば楽になれるか考えている状態です。
この時はまだ、判断が付き、訪問看護や夫に連絡をして自制しています。
〈軽い鬱〉
希死念慮が、なくなることはないですが、寝逃げしたりして、自分で工夫しています。

②躁期 

〈重い躁〉
記憶がなくなることもあります。
1時間~2時間寝たら、良い方です。
気分がよくなり、買い物をしまくります。お金を出す感覚がたまらない快感があるからです。
常に動き回り、アイディアが次々浮かび、話しまくり、喉がかれることもしばしばあります。
自分はすごい人間なのではと、心が大きくなります。

〈軽躁期〉 
この時も、睡眠時間は少ないです。
常に何かして、動き回ります。
私の場合基本的に明るい性格になりますが、たまに何かに躓くと、イライラとして人にあたることもあります。

③混合期

鬱でも躁でもない時期です。
頭はフル回転だけれど、身体が動かない。
もしくは、その逆の状態です。
一番危ないのは、思考鬱期の考えで、行動力は躁期の状態の時です。
人間関係が、一気に崩れ落ちることがあります。
実際に何度か経験しました。
(軽躁期の時もこれは、要注意です)
また、思考が鬱、行動力が躁ですので、実際に行動に移そうとする事があります。
そして、その瞬間の記憶がなかったり、曖昧だったりしています。

④フラット期

鬱でも躁でも混合でもない、フラットな期間。
私にはこの期間がありません。

ラピッドサイクラーについて

私は双極性障害のラピッドサイクラーです。
だいたいの人は、長く鬱が来たり、躁が来たりするのですが、私は振ればと感覚が狭く、1週間の中で、変化を繰り返しています。
1日の中で、変わることもあります。
この様に、鬱期と躁期がめまぐるしく変わる人のことをラピッドサイクラーといいます。

合併症状について(私の場合)

双極性障害は睡眠障害や摂取障害など人により様々ですが、他の精神疾患を併発することがあります、

睡眠障害

過眠または不眠の繰り返しです。
過眠の際、数時間ごとに目が覚めますが、起きあがることが困難で、大半は寝ています。
不眠症は、数日寝られないこともあります。

摂食障害

私は過食嘔吐が始まりでした。
その後、拒食症→過食症→過食嘔吐の道をたどりました。 
今でもたまに、過食嘔吐はしています。

解理障害

自分のしたことの記憶が、なくなる時があります。
自分がどこで何をしていて、誰に会っていたかという記憶がいっさいありません。

妄想   

自分は偉大だ。または、みんなに嫌われている。
人の声が聞こえてくる。
自分の心の声が聞かれている。 
テレビでの笑い声は、全て自分に向けられている中傷の笑い声に聞こえる。
常に誰かに見張られていて、監視されている。
このようなことを思い込みます。
そのことから、1人での外出が困難です。

幻覚

幻視・幻聴を見聞きします。
おどろおどろしいものから、媚びとたちの姿などその時鬱か躁かで、見えるもの・聞こえてくるものが変わります。

強迫性障害・不安障害

強い不安や恐怖感に急に襲われることがあります。
私は、公共交通機関などを使用したさい、特に襲われるので、人と一緒でも公共交通機関は使用することができません。

双極性障害で変わったこと  

人間関係

・昼夜問わず、誰彼かまわず連絡をしたりすることで、イヤがられることがあります。 

・イライラした時に、普段言わないようなことを口走ったり、送ったりして関係を経たれたことがあります。

・人の気持ちを考えず、突き進むことがあり空気を読むことを忘れてしまいます。

生活スタイル

・それまで買い物欲がなかった私ですが、平気で何万もするものをごそっと買ってしまいました。

・外に出ることが困難で、1人での外出はできず常に付き添い人が必要です。 
躁期の時は、出られますが気持ちが大きくなり有り金全て使ってしまいます。

・大好きだった本が、中々読み進めることができなくなりました。
長い文章は、読める時と読めない時があります。
文がミミズみたいに見えるときや、集中力が続かないのが原因です。

・テレビが見られなくなりました。
要素が多すぎて、ついていけなかったり、笑い声が怖くて見られません。
また、悪いニュースだと完璧に心が持って行かれ、鬱になってしまうので見ないようにしています。

・1人での生活が困難になりました。
親元にいたとき、何も出来ずいつも罪悪感にかられていました。
今は、やれることをやる日々を送っています。

・働くことができない
人が怖いのと、波があるので働きに出ることができません。
また、デイケアも私にはハードルが高く参加することが困難です。

心がけていること

毎日の行動記録を簡単に書く

双極性の簡易グラフに、書き込み自分が今躁なのか鬱なのか可視化することで、生活を意識しています。

他人に連絡をしない

〈鬱期〉
絶対友人には、死をちらつかせる内容を送らないようにしています。
相手も自分も後悔するからです。

〈躁期〉
なるべく夫に連絡を入れます。
相手を疲れさせてしまうので、軽くかわせることのできる相手にしています。
それが私の場合夫です。なので、友人に送るときは、何通までと決めてやり取りをしています。

自傷行為をしない

妊活をする条件として主治医との約束でもあります。
もう4年ばかりは、していません。
それでも癖は抜けないので、薬の管理は、夫に任せています。

カードを作らない・お金は必要な分だけ

お金の管理も夫にしてもらい、必要な分だけ出してもらうようにしています。
カードを作ったら、終わりだと自分でも分かっているので、作り方を調べない・教えてもらわないようにしています。

公共機関や病院などに頼る

悪いことだと思って避けてきましたが、私は悔しいことに1人で生きていくことが、できないので辛いときは、保険センターや訪問看護の方、病院に電話をして、最悪な事態を避けるようにしています。

快方に向けてしていること

日々の自分の生活スタイルを見直したり、過去のトラウマと向き合ったりしています。
人との関係で後悔していることは、たくさんありますが、いつまでもそこで立ち止まっているわけにはいかないので、少しずつ自分を許す努力をしています。
寝る時間を決め、携帯は8時までしかみないと決めて、少しでも寝られるようにしています。
朝は6時からと決めていますが、朝はどうしても見てしまうことがあるので、ここを改善したいです。
ネガティブな内容はなるべく避けるようにしています。

最後に

以上が双極性障害(私の場合)の症状や困り事などになります。

あくまで、個人差があるのでみんなが当てはまるわけではありませんが、気持ちや睡眠・行動力の波があるのが、特徴です。

周りに今までと違うと、感じられる人がいたら勇気を出して、声をかけてあげてくださると助かります。

私の場合上司が気付き、病院に行って発覚し治療が始まりました。

双極性障害だけでなく、全ての精神疾患やほかの障害や病気を持った方々でも、住みよい世の中になりますように。。。。





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