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何かを主張をしたい時に使える、「ちょうど良さ」を意識的する考え方

何かを主張したいときは、やった事実に合わせて、ちょうど良い主張をすることが大事です。主張しすぎればどこかに穴が出ますし、主張しなさすぎると魅力が伝わりません。とくに、研究などの成果を報告するときには、この考え方が大事になります。

カレーを例に考えてみる

今回は、Aさんが「今まで食べたカレー史上、最も美味しいカレーだ!」といってくれた、という例で考えてみます。このカレーの魅力を誰かに伝えたいと思ったとします。

この結果を踏まえて「このカレーは、カレー史上で最も美味しいカレーです!」と主張できるかというとやりすぎですよね。一方で「ある一人の人が美味しいといったカレーです」とだけ主張したとしたら、間違いではないけど魅力が伝わりにくいでしょう。

今度は「Aさんという人が今まで食べたカレー史上で最も美味しい!と言ってくれたカレーです」とすると、事実をもとにして主張できる範囲ですね。その上でカレーの魅力を伝えるための工夫をしてみましょう。Aさんの属性を足してみます。

たとえば「Aさんは年間100種類のカレーを食べ比べていて、カレーの辛さと旨味のバランスを大事にしている人です」。このように誰が言ったかを付け加えると、あくまで一人の意見という部分は変わらないけど魅力が変わってきます。

主張の範囲が決まると、検証の範囲も決まる

また、自分が主張する範囲を明確にすると検証もしやすくなります。「世界で最も美味しいカレーであることを証明しよう」と思ったら大変ですね。比較対象を探すのにも、比較するのにも途方も無い時間がかかるわけです。

あくまで「Aさんが言っている」と主張したいなら、Aさんが比較してもらえば良いのです。主張する範囲を明確することで、検証する範囲も明確になり、その結果を用いた主張も真摯にできます。もちろん、比較方法は適切に設計する必要はありますし、Aさんだけの比較で良いのか?といった話は別途する必要はあります。

このような「ちょうど良い主張をすること」の大事さは分かってても、実際やろうとすると忘れることがあります。大きく主張したほうが他の人の注目を集められたり、小さく主張した方がものごとが穏便に済んだりすることがあるからです。

たまに自分で省みることがおすすめ

自分がちょうど良い主張ができているのかは、時々でいいので作成した資料やプレゼンテーションについて振り返りをすることをおすすめします。ちゃんとできているもの、意図的にズラしているもの、無意識的にズレらしていて危ないもの、などをチェックしてみましょう。特に、プレゼンテーションについては、録画しておいて見直すのが効果的です。

今回は、ちょうど良い主張することについて紹介しました。世の中には色々な考え方があります。色々な考え方を小さく試してみて、自分にあうものを取り入れていきましょう。

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