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「これを作ってほしい」といわれたときの効果的な取り入れ方

サービスやプロダクトづくりをする中でインタビューをしていると、お客さまから「これを作ってほしい」と、直接的に解決策の提案をもらうことがあります。大体の場合、確かにそのお客さまが解決策として欲しいものなので、上手く取り入れていきたいと思いますよね。とはいえ少し注意が必要です。

取り入れていくときに大事なことは、なぜその解決策がほしいと言われているのかを詳しく知ることです。たとえば、どういう状況で、どのような悩みや欲求があって、その解決策が欲しいといっているのか、などです。なぜ今あるものでは足りていないのか、代わりの手段は本当にないのか、といったことを調べていくことも良いでしょう。

そのような背景が理解できていれば、お客さまが提案してきた解決策よりも、もっと簡単にできる解決策が見つかることもあります。他にも、別の解決策を提示することで他の人の悩みもまとめて解決できる策が思いつけたりもします。さらには、そもそも解決策よりも前に、解きたい問いが変わることもあります。

お客さまの言いなりで解決策をそのまま実現しようとすると、自分たちのリソースや強みを活かせないこともあります。つまり、無駄にコストが掛かってしまうことになります。コストが掛かるということは、自分たちが苦しいだけでなく、お客さまにも迷惑をかけてしまうこともあります。これは、お互いにとって良いことではありません。

「お客さまの御用聞きになれば良い、お客さまから答えがもらえる」と考えるのではなく「お客さまにヒントをもらいつつ、コラボレーションしながら創造的に解決策を作る」と考える方が健全です。良い関係性を築いていけるように意識していきましょう。

今回はお客さまに「これを作ってほしい」と言われたときの考え方について紹介しました。いろんな考え方を小さく試してみて、自分に合うやり方を見つけていきましょう。

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