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なかなか考えが広がらない時に使える、「なんのため?」に注目して深掘りする考え方

一生懸命考えているのになかなか考えが広がらない、という時があります。そういう時のために、「考え方」を覚えて使えるようにすると捗るものです。

そこで、今回は「なんのため?」に注目する考え方を紹介します。

観光地について考えることを例にとって考えてみます。観光地について調査してみると、観光地に行きたい当事者から「短時間でいける場所が良い」という声があることが分かりました。その発見をもとに「この観光地は短時間で来れる場所です」とアピールしてみたらどうでしょう。なかなか、ピンとくる人は少ないかもしれません。

そこで、「なんのため」に着目して深掘りをしてみます。短時間で行ける場所が良いのは「なんのためか」を当事者に聞いてみましょう。すると、「一人で車を運転しても疲れないようにするため」と答えるかもしれません。または「家族がいるので子供が移動に飽きないようにするため」と答えるかもしれません。

このように、なんのためか(=上位の目的)がわかれば、いろいろな考えを広げられます。たとえば「子供が飽きないようにするため」というなら、途中で休憩できる場所があって子供が遊んだりできれば、飽きずに楽しい時間を過ごせるようになりそうです。移動に時間がかかっても大丈夫になるかもしれません。

また「子供が移動に飽きないようにする」ことは、移動以外のタッチポイントでも重要かもしれない、と考えることもできます。たとえば、観光地で食事をするときや、観光地を周遊するときにも同じようかもしれません。子供が飽きないように食事ができる食事処、親が周りたい観光地に付き合っていても子供が飽きない、リフレッシュできる機会などなど。一連の観光の体験を見直してリデザインできれば、より魅力的にできるかもしれません。

また「なんのため?」は、繰り返し問うこともできます。たとえば「短時間での移動 → 子供を飽きさせないため → 子供と楽しい思い出を残せるようにするため」というふうに、上位の目的を考え続けることができます。または、いくつか目的を並列に考えることもできます。たとえば、「短時間での移動 → 子供を飽きないため & 自分を疲れさせないため & 配偶者の機嫌を保つため」という感じです。

このように、「なんのために?」を当事者から詳しく聞き出したり、深掘りして考えたりできるようになると、考えがぐっと広げやすくなります。ちなみに「なぜ?」を繰り返す方法に似ていますが「なんのため?」に着目するほうが、目的に着目して抽象度をコントロールしやすくなると考えています。

他にも、世の中には色々な考え方があります。小さく試してみて、自分に合うものを取り入れていきましょう。

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