寝ても醒めてもしゃべってる。

朝の目覚めに時間がかかる。

布団の中で2、30分程微睡んでからようやく目覚める為アラームは起きたい時間の20分程前の時刻にセットする。

夜勤をする不規則な生活だったせいか朝にはめっぽう弱いのでどうにかならないものかと思っているのだが、不思議なことに旅先ではアラームよりも早く目覚めることが多々ある。旅先では友人が夜風呂に入っている間に寝落ちしてしまう為、起きてそぉっと風呂に入るのがルーティンと化している。

普段は一人暮らしの為、あまり気にする必要がないのだが、私は寝言を発するらしい。旅先では大概が友人と同じ部屋で寝ることになる。朝を迎える旅先ではいくつかの名言を発していたようだ。修学旅行の際は「ラーメンの汁捨てとくね」と(その晩部屋でカップ麺を食べていた)。高校を卒業したてで老健に勤めていた時はは「トイレはあっちですよー」と。最近では「いいもんみーっけ」と。

全くどんな夢を見たのか覚えていない。当の本人ですらどんな良き物を見つけたのか非常に気になった。「寝言も休み休み言え」という言葉があるが休んでいる間に言っているのだから寝言だし本人も驚くようなとんでもない事を発するのだ。また、話しながら寝落ちした私に「起きてる?」と聞いた友人に「うん」と返事した事もあったそうだ。その後友人は話しを続けたが返事がない事で寝言だった事に気付いたそうだ。寝言を聞いた友人らは笑って話すが本人にとっては笑い事ではないのだ。旅先での非日常な清々しい朝を赤っ恥で迎える拷問以外の何物でもない。

1人で寝ていると夢で目覚めることが稀にある。良い夢も恐ろしい夢もハッとする時もぼんやりと記憶にある時も私は寝言を発しているのだろうかと大変気になっている。夢の内容によっては誰にも聞かれたくないことを発している可能性だってあるのだ。まして本人はその記憶がないのだからそこらの酔っ払いよりタチが悪い。裏表はあまりない方だと思っているが、自分でも知らない本性が寝言として現れている事もあるかもしれない。なのでなるべく眠りの浅い人や神経質な人はと同じ部屋で寝てはいけないと思っている。

今宵も本人が気付かぬところでどんな言葉を発しているのか…医療や科学が進み寝言を発さない内服薬が早く開発される平和な世界が訪れることを願っている。

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