はじめまして。ひびてんです。
2021年1月3日 note開始しました!
はじめまして。
”ひびてん” こと、日比将人(ひびまさひと)です。
愛知県で小児科・小児外科クリニックの院長をしています。
元々は大学病院生活が長く、小児外科医として、
赤ちゃんの手術、小児がん、生体肝移植などに携わっていました。
こども達のお腹の病気や、感染症、免疫などの領域です。
ひびてんという名前は、大学病院勤務時代にこども達からそんな風に呼ばれていたからです。ヒビテンという消毒薬が病棟にあっただけなのですが、こども達にはかないません。。。
プライベートでは、男の子2人の父親です。
小児科なんだから、子育てはばっちりでしょ?
そう思われる方が多いようですが、もうそりゃ大変。
毎日、試行錯誤の連続です。なんてったって、診療ガイドラインや業務マニュアルが通じないですもんね。。。
まあ、それはさておき、コロナ禍でいろいろ変わりましたよね。
僕自身は元日に休日診療所勤務でしたが、新型コロナ対応病院では、年末年始も戦っている医療従事者の方々がいます。心から敬意を表します。
では、町医者の立場ではどうかというと、特に小学生の風邪は少ないように思います。マスク、消毒やソーシャルディスタンスの効果が実感としてあります。僕自身も、念のため、ガウンやマスクやアイガードをつけての診察にはなりますが。。
しかし、未就学児はそれも難しく、やはり風邪にかかるお子さんは多いですね。しかも、何回も何回もかかったり、かかったら治りにくい子も。小児の場合は新型コロナは家族内感染が多いため、幸いにもあまり新型コロナを疑うお子さんはあまりいません。
顔のケガも多いですね。。。運動不足かな?自粛による。
ちょっと変わった小児科なので、こんな変わった検査もしています。コロナ禍で、予防医療の大切さを痛感したものですから、何かみなさまの役に立てるものはないかしらと思い立ちました。
腸内フローラ(最近では微生物叢マイクロバイオータともいわれますが、言いにくいのでこちらを使用)は、最近では、免疫、アレルギー、がん、美容、発達障害、パーキンソン病など様々な病気と関連があるといわれていますよね。
まだまだ不明な点が多い腸内フローラですが、
「腸と脳はつながっている」
と言われています。専門用語で、腸脳相関ともいいます。
これは、診療の現場で経験的に強く感じます。
脳から腸へ、腸から脳へ。
イメージとしては、常に情報交換をしている感じですね。
上記のサイトにもありますが、
九州大学の心身医学講座の研究によると、
無菌マウスでは多動や高い不安といった行動が認められ、
それは、腸内細菌を移植することによって、
正常化できることが示されました。
Nishino R, Mikami K, Takahashi H, Tomonaga S, Furuse M, Hiramoto T, Aiba Y, Koga Y, Sudo N. Commensal microbiota modulate murine behaviors in a strictly contamination-free environment confirmed by culture-based methods. Neurogastroenterol Motil. 2013;25:521-8.
つまり、腸内細菌は心の成長にも密接に関係しているのです。腸内細菌は、目に見えないけれど、無くてはならないパートナーなのですね。
ちなみに、今まで数十名の検査をして分かったのは、
一人一人、全く違う。
母と子は似ているけど、やっぱり違う。
つまり、もうひとつの目に見えない個性って感じです。
手洗い、消毒やマスクは感染予防として有効ですし、大切です。
しかし、過剰な消毒や接触を避け続けていると、おそらく腸内フローラは減っていくでしょう。果たして、その影響はないのかな?
子育て中の医師としては、そんなことも気になっています。
やっぱり、腸は大事。
だって、腸は根と同じ役目だから。
教育者としてご高名な、故 東井義雄先生の著書に、
「根を養えば 樹は自ら育つ」
というものがあります。昨年末に初めて読みました。
真の新型コロナ対策というよりも、感染症対策として重要なのは外側の防御ではなく、内側の防御になるであろうと考えています。
教育も、
健康も、
子育ても、
同じなんだろうなあと再認識しつつ、2021年が始まりました。
このnoteを始めようと思ったきっかけの本です。
20年以上小児医療に携わった経験を基に、
自分の息子たちのために勉強中の、
健康、
教育、
子育てについて、
これから学んでいく様々なことも含めて、
医師の視点、
一人の父親の視点、
そして、一人の日本人「ひびてん」の視点から、
皆さんのお役にたてるものを投稿していけたらなあと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?