見出し画像

正しい入浴で免疫力アップ 女川温泉ゆぽっぽ 温泉ソムリエ吉田さん

 新型コロナウイルスの感染拡大が全国的に広がる中、「免疫力の高め方」に対する注目が集まっている。食事や軽運動など方法はさまざまだが、「温泉ソムリエ」の資格を持つ女川温泉ゆぽっぽの吉田雅支配人は、血行促進で免疫力を高める入浴法を広めている。「入浴は日常生活の中で簡単に実践できる身近な健康法。ウイルスに負けない体作りにつなげてほしい」と話している。【山口紘史】

40-41度の湯で血行促進

 温泉ソムリエは、平成14年に赤倉温泉=新潟県妙高市=の旅館経営者の発案で作られた民間資格。温泉に関する基礎的な知識や魅力、健康につながる正しい入浴法などを身に付けた人を認定し、この資格を持つ吉田支配人は2年前から地域内外の人を対象に入浴講座を開き、健康増進法を啓発している。

 吉田支配人は「新型コロナウイルス感染後に重症化するか否かは個人の免疫力の差による部分が大きい」と指摘。細菌やウイルスを攻撃するのは体内の免疫細胞(血液中の白血球)が担っており、これをいかに体内で循環させるかが重要という。「血行を促進させることが大切で、それだけで免疫力は高まる。一番手っ取り早い方法が入浴」と強調した。

コロナ禍の免疫力向上法 温泉ソムリエのゆぽっぽ吉田支配人

コロナ禍以前は講座で正しい入浴法を広めていた吉田支配人

 また血行促進に効果的なのは副交感神経を刺激する40-41度の湯に10分程度入浴することだといい、逆に42度以上の湯につかると交感神経が刺激され、血圧上昇や末梢血管の収縮などで血行悪化につながりかねないという。入浴と併せ、適度な睡眠や手洗いなどの感染予防、健康的な食生活の大切さも訴えた。

 吉田支配人は「コロナ禍で入浴講座も休止を余儀なくされているが、免疫力向上が大切ないまだからこそ、正しい入浴法を多くの人に伝えたい」と思いを語っていた。


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。