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大型のミンク1頭捕獲 小型商業捕鯨 鮎川漁港 陸揚げで活気

 石巻市の鮎川漁港に16日、沿岸小型商業捕鯨で捕獲されたミンククジラ1頭が陸揚げされた。同漁港では2年ぶりで、3月の陸揚げは初めて。15日に今年の操業を始めたばかりであり、幸先の良いスタートにクジラのまちは活気に包まれた。

体長7.5メートルのミンククジラが陸揚げされた

 近年の海水温の変化からクジラの北上が早くなると予測し、これまでよりも2週間早く、初めて3月に操業を始めた。(株)鮎川捕鯨(伊藤信之社長)=同市鮎川浜=所属の第3大勝丸は、16日午前9時15分に県南の亘理沖で体長7・53メートルのオスのミンククジラを発見。同10時15分に捕獲した。

 船は午後1時過ぎに入港し、クジラを同社解体施設に運んだ。ミンククジラは4―5メートルが主に陸揚げされているが、今回は比較的大型となった。クジラのエサとなるイサダやイワシが好調であり、天候次第だが今後も捕獲が期待できるという。

 伊藤社長は「2年ぶりに地元に陸揚げでき、地域の人たちに明るいニュースを届けられてほっとしている。新鮮なミンククジラを味わってほしい」と話していた。

 鯨肉は20日に石巻魚市場で競りにかけられ、その後、市内のスーパーなどに並ぶ。【渡邊裕紀】





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