女川に公設スケボーパーク 利用無料で愛好者注目 五輪種目が追い風に
女川町で震災後、災害危険区域となっている漁港周辺に海岸広場が整備され、石巻地方初となる公設のスケートボードパークが誕生した。昨年末に供用開始され、地元の愛好者のみならず、圏域外からも訪れるなど話題を集めている。【渡邊裕紀】
スケートボードは米国が発祥。サーフィンの陸上トレーニング用として生まれ、日本でも昭和50年代以降に普及した。今夏開催予定の東京五輪で正式種目に採用されている。
「路面状態も良い」と愛好者も太鼓判を押す女川町のスケートボードパーク
女川町のスケートボードパークは、町海岸広場(4.3ヘクタール)に整備され、面積は約600平方メートル。民間有志で組織された「まちづくり推進協議会」が公園整備でワークショップを開き、この中で要望があった。
その後、町内外の愛好者や日本スケートボード協会の意見を聞きながら内容を詰め、坂道や階段、湾曲した滑走面などを配置したパークが完成。利用無料で初心者から熟練者まで幅広く楽しめる構成とした。
障害物などを利用しながら技を繰り出した
小学生から親しんでいるという女川中3年の岩井心さんは「毎日通っており、地元で環境が整っているのはうれしい」と話す。仙台市から訪れた水沼洋介さん(43)も「無料で楽しめるのは最高」と語り、小学生の長男と滑りを楽しんだ。町産業振興課は「パークを利用する人たちでルールを決め、自由に楽しんでもらえれば」と話していた。現在は同町が見回りなどの管理をしているが、将来的には民間への委託も検討しているという。
コロナ禍では近場で楽しむレジャーに関心が向けられ、石巻地方でもスケートボードの売れ行きは好調。市内の専門店では品薄状態という。
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