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地域を伝え続けた活動評価 石巻日日こども新聞 吉川英治文化賞受賞 延べ750人の記者の力

 令和3年「吉川英治賞」の各賞が2日に発表された。このうち第55回吉川英治文化賞に、石巻地方の子どもたちが新聞作りに取り組んでいる石巻日日こども新聞(公益社団法人こどもみらい研究所主宰)が選ばれた。【平井美智子】

 吉川英治文学賞とともに昭和42年に創設され同文化賞は、日本の文化活動に貢献した人物や団体に与えられる権威ある賞で、選考委員は作家の阿川佐和子氏や柳田邦男氏らが務める。

 今回の受賞は2団体1個人。石巻日日こども新聞は「震災の被害にあったこども記者が、地域の今を伝え続けている」と評価された。このほか、生活困窮者への食料提供に取り組む団体とルワンダで長年義援活動を行っている女性が選ばれた。

こども新聞受賞 (2)

子どもたちが石巻地方の姿を伝え続けてきた石巻日日こども新聞

 こども新聞は東日本大震災の翌年の平成24年3月11日に創刊し、以来3カ月に1回発行している。石巻地方の小中高校生らが記者となり、子どもの視点で震災から復興に向かう地域や人々の姿などを伝えている。9年目となる第37号は今月11日に発行し、石巻日日新聞にも折り込まれる。

 こどもみらい研究所の太田倫子代表理事は「創刊以来、延べ750人の子どもたちの取材により、発表した記事は間もなく500本に達する。受賞は、これまで新聞制作に参加した震災を経験した子どもたちの力によるもの」と話していた。


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