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県外誘客6月19日以降可能 県と市町村会議 石巻圏に発熱外来設置へ

 国内の緊急事態宣言が解除されたことを受け、県と県内自治体は26日、新型コロナウイルス対策に伴う市町村長会議を開いた。3密回避で今回もテレビ会議で実施。「新しい生活様式」の定着に向けて約2カ月間の移行期間を設け、段階的に外出自粛や施設使用制限要請を緩和し、社会経済の活動レベルを引き上げる方針を共有した。【横井康彦】

 移行期間は5月26日から7月31日まで。感染状況を確認しながら、外出自粛やイベントの開催制限を6月1日、19日、7月10日の3段階で緩和。外出は今月末まで不要不急な帰省や旅行、県をまたぐ移動を制限し、6月1―18日は感染者が多かった首都圏などを除く隣県への移動を可能とした。19日以降は首都圏も可能となり、県外観光客の呼び込みもできる。

 イベントも屋内であれば収容率の50%以内、屋外は十分な間隔を空け、感染策を講じることを前提に6月18日まで屋内収容人数は上限100人、同19―7月9日が1千人、同10日以降は5千人を目安とした。コンサートや展示会は、入場制限や人との接触回避の対応を取ることで実施することができ、地域行事も特定地域からの来場や人数管理が可能であれば行える。

市町村会議

県の方針を各首長らが共有

 医療体制は、感染者の受入可能病床を400床確保しつつ、当面は病院の負担軽減のため運用数を縮小。再流行に備えた圏域ごとの発熱外来設置を支援するほか、医療資機材の安定供給へ衛生物資の供給や備蓄、財政支援にあたる。

 石巻圏域の発熱外来は、石巻市・桃生郡医師会や石巻保健所、自治体などで調整を進め、再流行前に設置する。村井嘉浩知事は「ひとまず全面解除となったが、人の流れで再流行が懸念される。発熱外来の常設設置に向けては、寄り添った対応を講じたい」と述べた。


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