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うだる暑さ にぎわう海 3連休 真夏の石巻地方

 新型コロナが5類に移行し、行動制限がなくって以来の「海の日」(17日)を含んだ3連休。石巻地方では16―17日が真夏日となり、開設したばかりの東松島市の野蒜海水浴場を中心に、遊泳やマリンスポーツを楽しむ人でにぎわいを見せた。17日には石巻市北上町で4年ぶりの地引網体験イベントもあり、子どもたちが自然体験を通じ、夏の思い出を刻んでいた。

■東松島で初のビーチテニスツアー

 野蒜海岸では16―17日、昨年整備されたビーチスポーツコートを活用した全国ツアー大会「JFBTビーチテニスツアー2023東松島大会」が開かれた。全国ツアーが仙台以北で開かれるのは初めて。日本三景松島の一角を成す奥松島を背景に、白熱した男女各ダブルス、ミックスダブルスが繰り広げられた。

国内最北大会となったビーチテニスの全国ツアー①

 ツアーは4月8日に大阪府で始まり、11月3日まで神奈川、宮崎、兵庫、岡山、広島などで転戦し、年間ランキングを決める。過去に東北地方が会場となったのは仙台市が唯一。昨年野蒜海水浴場に常設コートが整備されたことを受け、地元競技関係者が要望。ツアーに初めて組み込まれた。

国内最北大会となったビーチテニスの全国ツアー②

 東松島大会には男女各32組、ミックス32組がエントリー。開会式で、日本ビーチテニス連盟の鹿嶋寛英宮城県支部長が「国内大会では最北の開催地。松島の風景を楽しみながらプレーしてほしい」と呼び掛け、渥美巖市長も激励した。

 試合が始まると、炎天下に負けない試合を展開。砂浜で白熱ラリーが繰り広げられ、海水浴場利用者も見入っていた。ツアー参加者で神奈川県藤沢市の会社員中川洋亮さん(34)は「初めての東松島市。動きやすい常設コートにきれいな松島の風景、広い砂浜と国内でもかなり環境が整っているので驚いた。気持ち良くプレーできている」と満足気に語っていた。【横井康彦】


■〝大漁〟海の底のうまい魚 

 石巻市北上町十三浜の白浜海水浴場で17日、市内内陸部の和渕小学校と大谷地小学校の子供会から約60人の親子が地引網を体験した。地引網は東日本大震災後の平成30年から地元住民で作る組合が観光漁業として受け入れており、新型コロナ禍を挟んで4年ぶりの実施。週末の海開きを前に砂浜は大漁を喜ぶ声で沸いた。

綱引きのように引っ張る子どもたち

 白浜地引網組合が長さ約300メートルの網を沖に設置。砂浜に繰り出した親子は、学校ごとに海から延びた2本の綱をそれぞれ引っ張った。網が波打ち際まで来ると、飛び跳ねる魚がたくさん。スズキを中心に、カレイ、カニなどがかかり、地元の人も驚く大漁となった。

 地引網は初めてという和渕小6年の庄子心愛さんは「重くて大変だったけど楽しかった。こんなに取れるとは」と感激していた。

 地引網体験は8月20日まで。大人30人以上必要で、1回7万円で受け付ける。申し込みは白浜ビーチパークのホームページから。魚は持ち帰れる。
【熊谷利勝】





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