見出し画像

市民有志企画 おおみそかに希望の花火 南浜祈念公園から700発

おおみそかの31日、石巻南浜津波復興祈念公園で、年明けとともに700発の花火が打ち上がる。「いしのまき希望の花火2022」と題して市民有志の実行委員会が主催し、市も協力。新型コロナウイルス感染症収束や東日本大震災で受けた支援への感謝などさまざまな思いを込めて打ち上げ、明るい1年になるよう願う。

公園内西側の多目的広場(四丁目北広場)から、新年を迎えるカウントダウン後、約20分間、2.5-4号玉、スターマインなどを打ち上げる。最初は新年の祝砲、次に被災跡地の意味合いから「白菊」、さらにコロナ収束の願いと医療従事者への感謝を込めて疫病退散の妖怪「アマビエ」をイメージした花火を打ち上げる予定。最後は明るい新年を感じられるよう、盛大にする。

市役所で会見した(左から)黒澤委員長、石巻青年会議所の沼倉勝哉理事長、
NPOセンターの遠藤一恵副代表理事


 31日の午後11時15分から、「がんばろう!石巻」看板がある市民活動エリアで、ラジオ石巻とインターネットの動画投稿サイトYouTubeを通じて生中継。打ち上げに先立って主催者あいさつや雄勝町伊達の黒船太鼓保存会の演奏などがある。防災ラジオを持っていない市内居住者に向け、現在、市危機対策課と市NPO支援オフィス、かわまち交流センターで無料配布している。

 公園内は池のある南側を中心に一部立ち入り禁止とし、市民活動エリア周辺や津波伝承館近く、築山の一丁目の丘などを観覧場所に想定。車は公園北側の聖人堀、門脇各駐車場と南浜マリーナ、網地島ライン駐車場に計450台が止められる。


 石巻市や石巻商工会議所、いしのまきNPOセンター、石巻青年会議所などが共催し、齋藤正美市長と青木八州会頭が名誉会長を務める。予算は約300万円で半分の150万円を市が補助。残りは協賛金を充てる。

 11月30日に市役所で会見した黒澤健一実行委員長(がんばろう!石巻の会事務局長)は「震災から10年だが、みんなコロナで大変な思いをしており、希望を贈りたい。人の絆を大切にしながら感謝をしていくことがこの10年の思い。官民協働で一緒に前を向いていきたい」と打ち上げ理由を述べた。

 悪天候の場合は1月9日に延期し、午後6時から打ち上げる。その日もできない場合は中止とし、協賛金は石巻川開祭実行委員会に寄付する。【熊谷利勝】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。




最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。