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身近な行動で変わる世界 桜坂高2年生 出前授業でSDGs学ぶ

 石巻市立桜坂高校(高梨正博校長)で8日、市復興政策部SDGs地域戦略推進室の出前講座「みんなで考えよう!SDGs」が開かれた。2年生134人を対象に体育館で行われ、SDGs(持続可能な開発目標)の意義について説明を受け、一人一人の身近な行動や意識が世界の課題解決につながることを学んだ。【近江  瞬】

 SDGsは国連で平成27年に採択された2030年までの国際目標。近年では日本でも盛んに取り組まれ、同市も内閣府が選定するSDGs未来都市とモデル事業の認定を目指している。同校では地域や社会の課題と向き合うことの大切さを知る機会として開いた。

 講座で同推進室の阿部雄大室長補佐がSDGsの概要を説明。その背景となっている世界の実情に触れて「貧困をなくそう」「つくる責任 つかう責任」など目指すべき17のゴールを伝えた。また、市による事業もゴールにひも付けて紹介した。

桜坂高校でSDGs講座 (17)

生徒たちがSDGsに対して理解を深めた

 その上で「使用していないコンセントを抜く」「スーパーで牛乳は手前から買う」「食べ物を粗末にしない」など日常生活で行える対応も例示。「一人一人の小さな行動が世界を変える。言われたからやるのではなく、必要性を理解して自ら考えて実践してほしい」と呼び掛けた。

 「SDGsの言葉を初めて聞いた」という渡部心春さん(17)は「私たちが当たり前と思っていることが世界では恵まれていることだと改めて知った。小さな行動で世界が良い方向に向かうのであればできる限り意識したい」と話した。

 市によると、内閣府による認定の可否は今月中に公表される見通し。市は要望があれば今後も出前授業を実施していく考え。阿部室長補佐は「若い世代への周知が最も重要。難しい内容ではあるが分かりやすく伝え、必要性を感じてもらう機会にしたい」と語っていた。


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