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旧大川小の震災伝承応援 ご当地アイドル ORI☆姫隊 遺構維持へ30万円寄付

 宮城県のご当地アイドルグループ「みちのく仙台ORI☆姫隊」が23日、石巻市の震災遺構大川小学校を訪ね、伝承に重要な被災校舎の保存を応援しようと募金で集めた30万円を市に寄付した。

 小学3年から大学4年のメンバー9人のうち4人が足を運び、市震災推進伝承室の水澤秀晃室長に寄付金を贈呈した。大川小では津波で児童・教員84人が犠牲になっており、小学5年のMIKI(ミキ)さん(10)は「この小学校で命の大切さを考え、学ぶことができる場として保存していってほしい」との気持ちを託し、水澤室長は「大切に使わせていただきます」と感謝した。

メンバーらが市の担当者に目録を渡した

 ORI☆姫隊は、震災の復興支援と社会貢献を目的に平成23年7月に発足したボランティアアイドルグループ。教訓を伝える震災遺構として大川小を残していくことに賛同し、おととし3月に応援募金を始めた。コロナ禍で街頭での活動ができない代わりに、SNSやインターネットで協力を呼び掛けた。

真剣な表情で佐藤さんの話に耳を傾けるメンバー

 発足時からのメンバーで大学4年のリーダー、NODOCA(ノドカ)さん(22)は「震災時は小学5年生で、大川小で同じ小学生が犠牲になったことに心が痛んだ。防災を考えるシンボルとして今後も維持され、世界に広めてほしい」と願った。

 メンバーは寄付金の贈呈後、遺族である鈴木典行さんと佐藤敏郎さんの話に耳を傾け、敷地内の草取りにも汗をかいた。【熊谷利勝】


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